第4-16日 <第100号>  一塵を一劫とせん 【如来寿量品第十六】(十九~二十五行)



★★ きょうの謎!
   
その謎1:微塵を著(お)き及び著かざる者とは何でしょうか?
   
その謎2:微塵世界の喩えは大通智勝佛のイメージによく似ていますが、釈迦が最初成佛し

     たのは大通智勝佛の子の十六王子の時の釈迦牟尼佛だったと考えてよいのでしょ

     うか?
 
 
■■第4-16日  2014年8月16日 <創刊第100号記念>
  
 
 一塵を一劫とせん
 
 【如来寿量品第十六】
 (十九~二十五行)
   
■■今日の一偈一句
 
 ワレラ アユイオッチジ ジュウ     コ ジ ナカ オイ  マタタッ   トコロ   セソン
 我等阿惟越致地に住すれども、是の事の中に於ては亦達せざる所なり。世尊、
 
 カク ゴト モロモロ セカイムリョウムヘン    ソ トキ ホトケ ダイボサツシュ ツ     モロ
 是の如き諸 の世界無量無邊なり。爾の時に佛、大菩薩衆に告げたまわく、諸
 
 モロ ゼンナンシ イママサ フンミョウ ナンダチセンゴ    コ モロモロ  セカイ モ  ミジン
  の善男子、今當に分明に汝等に宣語すべし。是の諸 の世界の若しは微塵を
 
 オ オヨ  オ   モノコトゴト モッ チリ ナ   イチジン イッコウ   ワレジョウブツ
 著き及び著かざる者を盡く以て塵と爲して、一塵を一劫とせん。我成佛してよ
 
  コノカタ マタコ   ス     ヒャクセンマンノクナユタ アソウギコウ    コ  コノカタ ワレ
 り已來、復此れに過ぎたること百千萬億那由他阿僧祇劫なり。是れより來、我
 
 ツネ コ シャバセカイ  ア  セッポウキョウケ  マタヨショ ヒャクセンマンノクナユタ  アソウギ クニ
 常に此の娑婆世界に在つて説法教化す。亦餘處の百千萬億那由他阿僧祇の國に
 
 オイ  シュジョウドウリ
 於ても衆生を導利す。
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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我等は阿惟越致地(あゆいおっちじ:不退転の地位)に住すれども、この佛事の
 
中に於てはまだまだ達せざる所なり。世尊、このように諸々の世界の意味は無量
 
無邊であります。その時に佛は、大菩薩衆に告げられた、諸々の善男子よ、今こ
 
こにおいて分明に汝等に宣語すべし。この諸々の世界の若しは微塵を著き及び著
 
かざる者をことごとく用いて塵となして、その一塵を一劫とする。我は成佛して
 
よりこのかた、またはこの塵劫を経過すること百・千・萬・億・那由他・阿僧祇
 
劫なり。これより以来、我は常にこの娑婆世界に在して説法教化していた。また
 
余所の百・千・萬・億・那由他・阿僧祇の国々に於ても衆生を導いて利益させて
   
いたのだ。
  
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回に、釈迦が成佛して以来、無量無辺百千萬億那由他劫が過ぎ去っていること
を微塵世界の広さや偉大さに喩えた話を釈迦から聞いた弥勒菩薩は、この諸々の
世界は無量無辺にして、算數計算では計り知れず、心力で及ぶところではないと
釈迦へ答えました。
   
そして、今回は、弥勒たち自らはすでに不退転の地位を退かないくらいの認識度
に達しているが、釈迦の説く長い歴史の故事に関しては未だ達したことのないと
ころであり、世尊のおっしゃるとおり、この諸々の世界は無量無辺ですと答えま
した。
   
その時に釈迦は、大菩薩衆に告げました。
諸々の善男子よ、今まさに詳細に解かり易く汝らへ発表しよう。
この諸々の世界の中で、微塵を有する者と有しない者とをことごとく両者混ぜ合
わせて磨り潰して塵となし、その一塵を一劫の長さとしてみよう。
   
我は成佛してから今まで以来、またはこの微塵の数の長さを経過すること、すで
に百千萬億那由他阿僧祇劫である。
そしてこれより今までの間、我は常にこの娑婆世界に在して説法教化してきたの
だ。またこの娑婆世界以外の百千萬億那由他阿僧祇の国々に於ても衆生を導き利
益させてきたのだ。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:微塵を著(お)き及び著かざる者とは何でしょうか?
   
その謎2:微塵世界の喩えは大通智勝佛のイメージによく似ていますが、釈迦が

     最初成佛したのは大通智勝佛の子の十六王子の時の釈迦牟尼佛だった

     と考えてよいのでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

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4-16

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん成安田 (土曜日, 15 4月 2017 21:14)

    法華経DM説法は第100号目になります。
    何事も100回続くと何か珍しい奇遇が立て続けに起きるもので、第100号目の明日の品は法華経の中でも一番クライマックスと言われる如来寿量品に当たります。
    実際の釈迦仏は遥か過去に成仏して以来、気の遠くなるほどの時間が過ぎ去っており、その時間の長さとは、あらゆる広い土地を粉々に微塵になるまでかみ砕いてどろどろの墨にして点々にばら撒いたほどの計り知れないものだという喩えを示していますが、この喩え方は釈迦が十六王子時代に修行して父親として仕えていた大通智勝仏の計り知れない長い時間の喩えと等しくしてあります。
     
    土地を微塵のように砕く長さという、全て人間の体も虫けらのような微細になるほど長い時間という喩えです。
    何か意味ははっきりしませんが、私は以前、今とは違う微細な虫けらでした。その以前とは今から20年ほど前頃の私の日常経験による実感でしたが、この不思議な体感がもっと永遠に長い昔に体験してきたかのような錯覚をリアルに感じ得たとしか思えません。
    人間が虫けらになるなんて、とても貴重な珍しい体験だったのかもしれませんね。
     
    そんな虫けら経験の私ですが、今後共々皆様よろしくお願いいたします☺