第5-5日 Vol.117  現世安穩にして後に善處に生じ 【薬草喩品第五】(二十五~三十行)

法華経 薬草諭品第五

 
★★ 今日の謎!
  
その謎1:道と法とは、その違いの受け止め方としては、各々に佛道と佛法とは本来違うと

     いうことなのでしょうか?
   
その謎2:漸く最後に入る道とは、佛道、或い菩薩道のことなのでしょうか?
  
    
■■第5-5日 Vol.117
   
 現世安穩にして後に善處に生じ
 
 【薬草喩品第五】
 (二十五~三十行)
   
■■今日の一偈一句
 
 コ モロモロ シュジョウ コ ホウ キ オワ   ゲンゼアンノン   ノチ ゼンショ ショウ ドウ
 是の諸 の衆生、是の法を聞き已つて、現世安穩にして後に善處に生じ、道を
 
 モッ ラク ウ   マタホウ キ    ウ スデ ホウ キ オワ  モロモロ ショウゲ ハナ
 以て樂を受け、亦法を聞くことを得。既に法を聞き已つて諸 の障礙を離れ、
 
 ショホウ ナカ オイ チカラ タ  トコロ マカ  ヨウヤ ドウ イ    ウ  カ ダイウン イッ
 諸法の中に於て力の能うる所に任せて、漸く道に入ることを得。彼の大雲の一
 
 サイ キモク ソウリン オヨ モロモロ ヤクソウ アメフ  ソ シュショウ ゴト グソク ウルオイ コウム
 切の卉木・叢林及び諸 の藥艸に雨るに、其の種性の如く具足して潤 を蒙り、
 
 オノオノショウチョウ    ウ  ゴト
 各 生長することを得るが如し。
 
 
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
____________________________________
 
  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
____________________________________
   
このさまざまな衆生、この法を聞き終わると、現世では安穩に過ごして後世には
 
善処に生まれることになり、道を通じて樂を受け、また法を聞くことを得るので
 
ある。そこですでに法を聞き終わればさまざまな障礙(しょうげ:妨げや障害)
 
を離れ、諸法の中に於てその者の力の成し得る所に任せて、段々と道に入ること
 
を得るのである。例の大雲が一切の卉木・叢林及び諸々の薬草に雨降らせること
 
が、その種性に随って具足して潤いを得、各々が生長することが出来るようなる
 
と同じである。
       
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
____________________________________
 
  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
____________________________________
   
この世のさまざまな大樹・小樹・薬草などの衆生は一斉に法の雨を承け、各々の
力量に随った快樂と善利を得る、即ち、このように法の享受をし終わることで、
その現世には安穩に暮らせるのであり、また死後、次に生まれ変わるときは、善
き処に生まれてくることが出来るらしいのです。
   
その善処に生まれるということは、そこには正しき道が整っている処ということ
ですね。
その正しき道を歩むことにより、楽を受けるといいます。つまり、正しき意味で
道楽な暮らし、つまり道により楽を出来ることになるのです。
   
そして、また法を聞くことをできるというのです。
そして、また、法を聞き終わって、それによりさまざまな障害を離れられること
になり、さまざまな法の中に過ごし、自身の種類の力に応じた歩み方をしながら、
徐々に道に入っていくことが出来るのだと説かれています。
   
これは、如來が降らす大雲の雨が、一切の大樹・小樹・薬草に各々の種別に応じ
た成長をもたらしている事に等しいということです。
  
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
____________________________________
 
  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
____________________________________
  
まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:道と法とは、その違いの受け止め方としては、各々に佛道と佛法とは
     本来違うということなのでしょうか?
   
その謎2:漸く最後に入る道とは、佛道、或い菩薩道のことなのでしょうか?
 

ご案内

法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
本日品の続き解明文、【今日の謎!シリーズの答え、解説など詳細満載】
 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
は、有料メールマガジン『ぶっけんの毎日ホッ法華経!DM328』のご購読でお読みいただけます。どうぞご活用ください
 
購読料:月々¥840円(消費税込み)・12ヶ月完成シリーズ
ご購読希望の方は、「発行メールマガジン・SNSのご紹介」ページ からお申し込みください。 

 上記ブログをお読みになった感想、ご案内への問い合わせ等、どんなことでも構いません、下記フォームに記載の上、送信してください。🌷このメッセージフォームでの記載内容は公開されません。公開用掲示板へのコメント投稿の場合はさらに下段のコメントフォームの方からお送りください。>

メモ: * は入力必須項目です

5-5

コメントをお書きください

コメント: 3
  • #1

    ぶっけん成安田 (木曜日, 04 5月 2017 19:52)

    道楽をできるとはどういうことでしょうか。
    道楽とはあまりいい言葉としては使われてないとは思いますが、そもそも道が楽だということです。
    何のために道があるといえば進むガイドラインであって、何もないよりはあった方が何らかの目印になって安心できますね。
    ですからしっかり道を歩め、というのはそのほうが心に不安を覚えないからでしょうね。
    道の厳しさとはそこから外れることへの恐怖なのだと思います。
    ちょっとよそ見をしているうちにうっかり道を外れて解からなくなることは怖いですね。
    だったら、わざわざ道をわざと外れてみようなんて試みが道楽ではないことはよくお解かりでしょう。

  • #2

    ぶっけん成安田 (火曜日, 05 9月 2017 14:16)

    人並みで良いと思い込んでいることに罪がある
    それが四つの非
    There is a crime in being convinced that people are good
    That is four non

  • #3

    ぶっけん成安田 (火曜日, 05 9月 2017 14:17)

    誰もが同じく知っている宗教でも、その宗教に対し毎日どれほどの時間を費やすかで人ぞれぞれ異なってきます
    目が見えずさ迷える虫こそ宗教だけが頼りなら、最も宗教に進んだ生き方と言えるでしょう
    Even religions that everyone knows also differ depending on how much time you spend on religion every day
    Insects whose eyes can not be seen and withered can be said to be the most advanced way of religion if only religion is reliant