第6-7日 Vol.147  適めて此の座に坐したもう 【化城諭品第七】(二十六~三十三行)

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★★ きょうの謎!
   
その謎1:この大通智勝佛の供養に対しては、刀利天、梵天王、四大天王などによる諸天神

     が創り上げていた佛事だったのでしょうか?
           
その謎2:この大通智勝佛への永遠に続いた供養の様子は、現代私たちが行なっている通常

     の寺を通じた法事などを意味するのでしょうか?
 
  
■■第6-7日 Vol.147
   
 適めて此の座に坐したもう
 
 【化城諭品第七】
 (二十六~三十三行)
  
 
■■今日の一偈一句
  
 ソ トキ  トウリ ショテン サキ  カ ホトケ タメ ボダイジュゲオイ シシザ  シ   タカ
 爾の時に刀利の諸天、先より彼の佛の爲に菩提樹下に於て師子座を敷けり、高
 
  イチユジュン ホトケコ ザ オイ マサ アノクタラサンミャクサンボダイ エ       ハジ
 さ一由旬。佛此の座に於て當に阿耨多羅三藐三菩提を得たもうべしと。適めて
 
 コ  ザ ザ    トキ モロモロ ボンテンノウ モロモロ テンゲ フ     オモテ
 此の座に坐したもう。時に諸 の梵天王、衆 の天華を雨らすこと、面ごとに
 
 ヒャクユジュン  コウフウトキ キタ  シボ ハナ  フ サ   サラ アタラ  モノ フ
 百由旬なり。香風時に來つて萎める華を吹き去つて、更に新しき者を雨らす。
 
 カク ゴト タ  ジュウシュコウ ミ ホトケ クヨウ  ナイシ メツド  ツネ コ ハナ  フ
 是の如く絶えず十小劫を滿てて佛を供養す。乃至滅度まで常に此の華を雨らし
 
   シオウ ショテン ホトケ クヨウ   タメ ツネ  テンク ウ   ソ ヨ ショテン  テン ギ
 き。四王の諸天、佛を供養せんが爲に常に天鼓を撃つ。其の餘の諸天、天の伎
 
 ガク ナ   ジュウショウコウミ  メツド イタ   マタマタカク ゴト
 樂を作すこと十小劫を滿つ。滅度に至るまで亦復是の如し。
 
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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 その時に刀利の諸天は、前もって彼の佛の為に菩提樹の下に於て師子座を設け
 
 だし、その高さは一由旬(いちゆじゅん:距離の単位。一由旬は牛の泣き声の
 
 聞こえる距離の四倍または八倍)であった。佛よこの座に於てまさしく阿耨多
 
 羅三藐三菩提を得ていいただきたいと。佛は初めてこの座に坐したのであった。
 
 同じ時に諸々の梵天王は、衆々の天華を雨らすこと、その降雨面積としては百
 
 由旬範囲であった。香りのする風が同時に吹き来たりて枯れゆく萎んだ華を吹
 
 き去って、更に新しい者を雨らしていた。このようにして絶えず十小劫を満た
 
 す間ずっと佛を供養したのだった。このようなまま佛が滅度するまで常にこの
 
 新しき華を雨らし続けた。四大天王の諸天は、佛を供養するが為に常に天の太
 
 鼓を撃っていた。その他の諸天は、天の伎楽を演奏すること十小劫を満たした。
 
 この佛の滅度に至るまでは永遠にこのようなことが続いていたのだった。
       
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回までにこの大通智勝佛は自分の力で本道場に座しつつ魔軍を破して阿耨多羅
三藐三菩提を得ようとしていましたが、諸佛の法を実際に解明できないままに一
小劫から十小劫の間、結跏趺坐して心身不動のままに何も諸佛の法が明快に現れ
ることはありませんでした。
   
今回は、その長い間、何も生じないことに見切りをつけた刀利天に住む諸天は、
何より先に大通智勝佛の為に菩提樹の下に悟りを開くための師子座を用意し設け
ました。尚その師子座は一由旬もの高さがありました。
   
そして、佛にこの座において是非とも阿耨多羅三藐三菩提を得るべきであると勧
めました。
佛はその勧めに対し初めてこの座に座したのでした。
   
すると同時に、諸々の梵天王は、さまざまな種類の天の華を降らしだし、その範
囲にすれば百由旬相当の広さに散じられました。
すがすがしい香りの漂う風が同時に吹いてきて、それまでの萎みだしていた華々
を吹き去り、更に新しい天の華を降らしたのでした。
   
このような状態が絶えずして十小劫を満たしてこの佛を供養しました。
最初から佛が滅度するに至るまでこの新しい天の華を降らし続けたのでした。
なお、四大天王の諸天は、この佛を供養するが為に天鼓を撃っていました。
そしてその他の諸天は、天の伎楽を演奏したままこの十小劫を満たしました。
   
この佛の滅度に至るまでは最初からこのようなことが永遠と繰り返されていたの
でした。
  
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
  
その謎1:この大通智勝佛の供養に対しては、刀利天、梵天王、四大天王などに
     よる諸天神が創り上げていた佛事だったのでしょうか?
           
その謎2:この大通智勝佛への永遠に続いた供養の様子は、現代私たちが行なっ
     ている通常の寺を通じた法事などを意味するのでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
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 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん (土曜日, 07 10月 2017 09:26)

    【私たちはこの先を急がなければなりません】
    大通智勝仏は政権の座を神から与えられて以来、永遠なる長い時間を沈黙で過ごしましたが、その間に何も得るものががありませんでした
    しかし、十方の王たちは皆、大通智勝仏を尊重するままに大いなる祝い事を続けました
    国民は皆疲弊してしまい、ついに一時休息場としての化城が造られたのでした