第7-8日 Vol.176  一には法喜食、二には禪悦食なり 【五百弟子受記品第八】(三十五~四十二行)

法華経 五百弟子受記品第八


★★ 今日の謎!
   
その謎1:この国の二食あるうち、法喜食は菩薩衆で禪悦食は声聞衆ということでし
     ょうか?
 
その謎2:佛の寿命とありますが、それは正法の期間のことをいうのでしょうか?
 
その謎3:富楼那が成佛するまでの無量阿僧祇劫の期間と成佛後の法明佛の寿命の長
     さが大体同じというのは特別の意味があるのでしょうか?
 

   

■■第7-8日 Vol.176
 
 一には法喜食、二には禪悦食なり
 
  【五百弟子受記品第八】
  (三十五~四十二行)
 
■■今日の一偈一句
 
 ソ クニ シュジョウ ツネ  ジキモッ       ホウキジキ    ゼンエツジキ  ムリョウアソウ
 其の國の衆生は常に二食を以てせん。一には法喜食、二には禪悦食なり。無量阿僧
 
 ギ マンノクナユタ   モロモロ ボサツシュ  ダイジンヅウ ムゲチ  エ  ヨク シュジョウルイ キョウケ
 祇千萬億那由他の諸 の菩薩衆あり、大神通・四無礙智を得て善能衆生の類を敎化
 
    ソ ショウモンシュ サンジュキョウケイ  シ    アタ  トコロ    ミナ ツウ  ミョウオヨ
 せん。其の聲聞衆、算數校計すとも知ること能わざる所ならん。皆六通・三明及び
 
  ゲダツ グソク     エ  ソ ホトケ コクド カク ゴト ラ ムリョウ クドク  ショウゴン
 八解脱を具足することを得ん。其の佛の國土は是の如き等の無量の功徳あつて莊嚴
 
  ジョウジュ コウ ホウミョウ ナヅ クニ ゼンジョウナヅ   ソ ホトケジュミョウ ムリョウアソウギコウ
 し成就せん。劫を寶明と名け、國を善淨と名けん。其の佛の壽命、無量阿僧祇劫に
 
    ホウジュウ   ハナハ ヒサ    ホトケ メツド ノチ ポウ トウ タ  ソ クニ ヘンマン
 して、法住すること甚だ久しからん。佛の滅度の後七寶の塔を起てて其の國に遍滿
 
 
 せん。
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その国の衆生は常に二つの食をもって修行して生活を立てている。一には法喜食(ほ
 
うきじき:教法の喜びを食となす)、二には禪悦食(ぜんえつじき:禅の悦びを食と
 
なす)である。無量阿僧祇千万億那由他の諸々の菩薩衆が居る、大神通・四無礙智を
 
得ていて善淨に衆生の類を教化している。そこの声聞衆は、算数や統計で比較しても
 
知ることはできない所となる。皆が六通(ろくつう:六神通の略であり、神境智證 
 
通・天眼智證通・天耳智證通・他心智證通・宿住隨念智證通・漏盡智證通のこと)・
 
三明(さんみょう:六神通のうち宿命智通・天眼智通・漏盡智通にあたり、明とは神
 
通の更に勝れた状態)及び八解脱を具足することを得る。その佛の国土はこれらのよ
 
うな無量の功徳があって荘厳しながら成就する。劫を宝明と名け、国を善淨と名付け
 
る。その佛の寿命は、無量阿僧祇劫にして、その正法に住することは甚だ長いであろ
 
う。その佛の滅度の後に七宝の塔を起ててその国に遍在して満たすであろう。
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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今、声聞弟子の富楼那彌多羅尼子が遥か遠い将来成佛するというこの法明如来の国は、
悪道も女人も居なく、一切の衆生は化生して婬欲がなく、皆金色の三十二相で荘厳し
ているということでした。
 
そして、その国の衆生には常に二食、つまり二通りの修行の生き方があって、一つは
法喜食、もう一つは禪悦食というものだそうです。
その中に無量数の菩薩衆とそしてそれを遥かに超える数え切れない数の声聞衆が居る
そうです。
 
その国土は無量の功徳があり、それにより荘厳の身をもって完璧な国として成就する
だろうということです。
その時代を宝明と名付け、国の名は善淨というそうです。
 
その法明佛の寿命は無量阿僧祇劫であり、その長さは今の富楼那が菩薩修行に勤めて
精進して成佛するまでの期間と大体同じ位で計り知れなく長いということです。
そして、その法明佛が滅度する後、七宝の塔が建てられてその国の中に密集するとい
う予言なのです。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:この国の二食あるうち、法喜食は菩薩衆で禪悦食は声聞衆ということでし
     ょうか?
 
その謎2:佛の寿命とありますが、それは正法の期間のことをいうのでしょうか?
 
その謎3:富楼那が成佛するまでの無量阿僧祇劫の期間と成佛後の法明佛の寿命の長
     さが大体同じというのは特別の意味があるのでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

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7-8

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コメント: 6
  • #1

    安田 和正 (土曜日, 08 11月 2014 02:26)

    如来とはまだ自身では佛であることを完全に悟れているのではなく、この世へは出現してもこの世の衆生と共に同じく成佛を目指して修行してみせ、誘導するように誰よりも成佛への悟りを極めていく者であり、そういう状態のことを如来というのではないかと思えてまいりました。

  • #2

    ぶっけん成安田 (水曜日, 08 11月 2017 23:14)

    寺院や仏閣はお釈迦様が法華経を説き明かすずっと以前から存在していました。
    そして、古くから人々が集まるお寺の運営方法や僧侶のあり方も実は法華経を詳細に解明すればちゃんと記されていることに気づくに至れます。しかしその解明と達成はとても難しい経験と時間が必要なのです。
    それに対して古くから多くの仏やお釈迦様は即座に仏塔を建てよと指示してきたのです。
     
    (ぶっけん成安田)

  • #3

    ぶっけん成安田 (日曜日, 08 7月 2018 18:33)

    頼まれる事よりも頼む事のほうが難しい時代となってきました。

    ただ、仏へ頼むだけです。

  • #4

    ぶっけん成安田 (日曜日, 08 7月 2018 18:34)

    一見、平和に思えるジャングルの平穏は記憶も鮮明に濁悪な実態が明らかに観察されたことに因って、方便の必要性が導入され虚空の力が効いているのである

    誰もが忘れた頃に思い出す。
    煩悩も五欲も有るがままといえども、
    諸罪を滅除することを得るという。
    諦かに聴け、諦かに聴け、善く之を思念せよ!

  • #5

    ぶっけん成安田 (日曜日, 08 7月 2018 18:44)

    何か大発明をしたくて、発見に勤しんでいるのではないか?

    諦かに聴け、諦かに聴け、
    正しくこのことを考えてみよ!

  • #6

    ぶっけん成安田 (金曜日, 13 7月 2018 13:46)

    七を転がし八で起こそう、無上菩提の心!