第6-10日 Vol.150  是の人歡喜して法を説かんに 【法師品第十】(三十一~三十七行)

法華経 法師品第十


★★ きょうの謎!
 
その謎1:これは政治家を出馬させ、その政治家の為に支援者となる効果とまったく
     同じことでしょうか?
 
その謎2:阿耨多羅三藐三菩提の法とは歓喜の法なのでしょうか?
 
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■■第6-10日 Vol.150
 
 是の人歡喜して法を説かんに
 
  【法師品第十】
  (三十一行~三十七行)
 
■■今日の一偈一句   
 
 ソ ショシ  ホウ  シタガ ムカ ライ     シン ガッショウ クギョウ クヨウ ソンジュウ サンダン
 其の所至の方には随つて向い禮すべし。一心に合掌して恭敬・供養・尊重・讃歎し、
 
 ケ コウ ヨウラク マッコウ ズコウ ショウコウ ゾウガイバンガイエブク キョウゼン     モロモロ ギ
 華・香・瓔珞・抹香・塗香・燒香・絹葢・幢旛・衣服・肴膳をもつてし、諸 の伎
 
 ガク ナ  ニンチュウ ジョウク   コレ クヨウ   テン タカラ モ    モツ コレ サン
 樂を作し、人中の上供をもつて之を供養せよ。天の寶を持つて、以て之を散ずべし。
 
 テンジョウ ホウジュモツ ブゴン   ユエ イカ  コ  ヒトカンギ ホウ  ト    シュユ コレ
 天上の寶聚以て奉獻すべし。所以は何ん、是の人歡喜して法を説かんに、須臾も之
 
  キ  スナワ アノク タラ ミャク ボダイ クキョウ     エ  ユエ   ソ トキ セソン
 を聞かば即ち阿耨多羅三藐三菩提を究竟することを得んが故なり。爾の時に世尊、
 
 カサ  コ  ギ ノ   ホツ   ゲ ト  ノタマ
 重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その人の所在の方面には身を向かい合わせて礼をなすことである。一心に合掌して恭
 
敬・供養・尊重・讃歎し、華・香・瓔珞・抹香・塗香・燒香・絹葢・幢旛・衣服・肴
 
膳を施し、諸々の伎楽をなし、人間の世界の中でも特別に上等の供えの設えをもって
 
その人を供養せよ。天の宝を持って、心にかけて之を散ずるのである。天上界の寄せ
 
集めた多くの宝をもって奉献するのだ。それはどうしてなのかと言えば、この人が歓
 
喜を起こして法を説いている時、須臾(しゅゆ:たちまち・一瞬間)でもこれを聞け
 
ば即ち阿耨多羅三藐三菩提を究竟(くきょう:帰結する、結果するなどの意)するこ
 
とを得るが故である。その時に世尊は、重ねてこの義を宣べようと欲して、偈頌を説
 
いて語られた。
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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天の宝をもってするくらいに最も上等な供養を人々からされるべきその人とは、前回
での釈迦の言う大衆の中で広く人の為にこの法華経を説く在家・出家の人のことであ
り、その人が本来は悪人などに無謀な阻止攻撃を受け易いために、その人自らに荘厳
して自身の身は自分で守っている状態であることをいっていると思われます。
 
つまりその人の方向に対しては決して足を向けては寝れないという意味なのでしょう。
そして、このように他人から尊敬をもって上級な暮しを提供されるべき位にある人と
しては阿羅漢という地位が昔からあったらしいですが、釈迦の誉めるその人とは阿羅
漢とは区分して、ただ在家・出家のまだ佛教を心がけたばかりや、まだ僧侶でない人
なども含まれ、要は法華経を大衆を相手にして説ける人の全般をいっているものと思
われます。
 
とにかく、釈迦はそのような人には、最高の敬意を持って、あらゆる定まった上等の
形式の供具をもって供養せよと言っていますから、その人を佛と同等にして供養せよ
と同じことですね。
 
なぜに佛以外の説法者に対してそこまでの上等な施しを行なう必要があるのかと言え
ば、その人が歓喜を生じて行なう説法には特別な力がみなぎっており、たとえ僅かな
一時でもその歓喜した人の説法を聞けば、阿耨多羅三藐三菩提を得るための大きなき
っかけを知り得ることができるからだと釈迦は言っているのです。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:これは政治家を出馬させ、その政治家の為に支援者となる効果とまったく
     同じことでしょうか?
 
その謎2:阿耨多羅三藐三菩提の法とは歓喜の法なのでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

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6-10

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん (火曜日, 10 10月 2017 07:44)

    今日は法師品第十です
    法師とは法を説いて人々を喜ばせる師匠なのですが、法を喜ぶとはどういうことなのでしょうか?
    それはやはり、この世に起き得ない現象ということでしょうか
    通常では計り知れない結果への進行、予測し得なかった現実を喜べる、それらは皆法の中にあるということでしょう

    (ぶっけん)