第6-9日 Vol.149  侍者となつて諸佛の法を護持せん 【授学無学人記品第九】(三十四~四十行)



★★ 今日の謎!
 
その謎1:方便をもって侍者となるとはどういうことなのでしょう?
 
その謎2:法を護持する事と、経を受持するという事は違うのでしょうか?
    

   
■■第6-9日 Vol.149
 
 侍者となつて諸佛の法を護持せん
 
  【授学無学人記品第九】
  (三十四行~四十行)
 
■■今日の一偈一句
 
 アナン マノアタ ブツゼン オイ ミズカ ジュキオヨヒ コクド ショウゴン キ  ショガングソク ココロオオイ カンギ
 阿難面 り佛前に於て、自ら授記及び國土の荘厳を聞いて所願具足し、心大に歡喜
 
   ミゾウウ      エ   ソクジ カコ  ムリョウ マンノク ショブツ ホウゾウオクネン
 して未曾有なることを得たり。即時に過去の無量千萬億の諸佛の法藏を憶念するに、
 
 ツウダツムゲ    イマキ トコロ ゴト マタホンガン シ    ソ トキ アナン  ゲ ト  モウ
 通逹無礙なること今聞く所の如し。亦本願を識んぬ。爾の時に阿難、偈を説いて言
 
   セソン  ハナハ ケウ   ワレ   カコ   ムリョウ ショブツ ホウ ネン       コン
 さく世尊は甚だ希有なり 我をして過去の 無量の諸佛の法を念ぜしめたもう 今
 
 ニチキ トコロ ゴト  ワレイママタ ウタガイ   ブツドウアンジュウ ホウベン    ジシャ
 日聞く所の如し 我今復 疑なくして 佛道に安住しぬ方便をもつて侍者となつて
 
 ショブツ ホウ ゴジ
 諸佛の法を護持せん
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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阿難は目の当たりに佛前に於て、直接自らに授記及び国土の荘厳なるを聞いて所願が
 
満干し、心は大いに歓喜して極めて貴重なることを得ることができた。即時に過去の
 
無量千萬億の諸佛の法の山を思い返すれば、通逹無碍(つうだつむげ:全てが妨げや
 
滞りなくそのまま完全に伝えられている)なることは今聞く所によりその通りである
 
と。また自身の本願をあらためてはっきり認識した。その時に阿難自身は、偈を説い
 
て申し上げた
 
  世尊は甚だ稀少なお方であります 我に対して過去の 無量の諸佛の法を思い出
 
  せてくださいました 今日聞く所のまったくそのままであります 我は今また 
 
  疑いなくして 佛道に安住しております 我は方便こそを用いて侍者となつて 
 
  諸佛の法をしっかりと護持します
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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阿難は、前回の釈迦の新發意の菩薩への阿難が授記を受けるに値する者であるとの証
明を説明してくれたことに対し、最大の感謝をここで示しています。
 
阿難が釈迦と共に別の空王佛の所で過去長く修行をして来ていて、釈迦と阿難の関係
をそのままに釈迦が伝えて下さったことが何より阿難にとっては嬉しかったことであ
り、あらためて釈迦の信頼性に対し絶大な感謝を捧げたのであります。
 
阿難は過去からの釈迦との分担の役割として、佛の法を大切に護持することをしてき
たのでした。
それをそのままに認めていただき、釈迦からのねぎらいの喜びと共同分担の信頼なる
義を今後も保持していきたいと心新たに誓ったのでした。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:方便をもって侍者となるとはどういうことなのでしょう?
 
その謎2:法を護持する事と、経を受持するという事は違うのでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

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本日品の続き解明文、【今日の謎!シリーズの答え、解説など詳細満載】
 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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コメント: 2
  • #1

    安田 和正 (土曜日, 08 11月 2014 02:00)

    阿難の方便による侍者となって諸佛の法を護持するという意味は、先生の方便説法の良き理解者ということにもなりますが、自らが方便説法をする意味ではなく、先生が方便を用いて教科書の内容の適確さを責任持って受持してきたように、その先生の教育のあり方を護持する、つまり擁護して保持していく役割を言っているのだと思えます。

  • #2

    ぶっけん (月曜日, 09 10月 2017 09:25)

    【お寺の維持の難しさとは?】
    今日はお寺も維持していくためには特殊な難しさがあるだろうについて予測から話してみたいと思います
    私はお寺を造営しているわけでも何でもありませんので私の思い違いはどうかお許しください
    今日の品は釈迦仏の法を将来護持していくための若弟子の阿難と釈迦の実子の羅候羅への授記がテーマです
    ところで、お経や仏法を永遠に保存して維持していく義務のあるお寺の住職さんの仕組みとお努めは人々に正しく説法を説いてあげることよりももっと重要な役割なのでしょうね
    ですから、実際ダイレクトに人々を仏法へとなびかせる説法を中心に役割る出家の聖人という別の種類のお坊さんも必要だったということを皆さんも気付かれるのではないでしょうか?
    ダイレクトに説法する聖人とは通常は真実だけを強調すると言われており、自他共々に厳しい指導がお互いに早く済む最大の利点であるというものらしいです
    それに対し、自分事ではない他者である人々のためを重視するお寺の施設維持の特色としては経典や仏法の教え自体を保護して守り続けていくことが先ず第一なのでしょう
    解かり易く考えれば、聖人とお寺住職さんの違いはたとえば大学であれば教授と事務局との違いに似ているのではないでしょうか
    また、仏法には真実の知識に対し方便の知識も別にあるならば、聖人は真実だけを主張し別に方便知識の存在も認めてあげる、そして住職さんは主に方便知識を用いて真実だけを守護していると考えることができると思いますがどうでしょう?
    今日の品の若弟子阿難と釈迦の実子羅候羅は方便知識を役割ったと書かれていますが、釈迦仏の法を後世に長らく伝え残していくためには方便の力が必要だったように思えます
    (ぶっけん)