第7-20日 Vol.188  命終の後、二千億の佛に値いたてまつる 【常不軽菩薩品第二十】(四十~四十六行)

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★★ きょうの謎!
 
その謎1:常不軽菩薩は、六根清淨を最初の威音王佛が説いた法華経の偈を聞いた時にもす

     でに得ていたはずですが、その後かなり多くの佛に逢い、そして長い期間修行も

     積んだ上に、また同じ六根清浄を得ただけなのでしょうか?
  
その謎2:常不軽菩薩は、二千億の日月燈明佛と更に二千億の雲自在燈王佛に仕えたという

     ことですが、それより最初の威音王佛は更に各々の10倍は多い二万億も居たの

     はどういう意味でしょうか?
  
    
■■第7-20日 Vol.188
  
  命終の後、二千億の佛に値いたてまつる
  
   【常不軽菩薩品第二十】
   (四十~四十六行)
  
■■今日の一偈一句
  
  コ ボサツマタ マンノク シュ ケ    アノク タラ ミャク ボダイジュウ   ミョウジュウノチ
 是の菩薩復千萬億の衆を化して、阿耨多羅三藐三菩提に住せしむ。命終の後、二千

 ノク ホトケ ア         エ  ミナニチガツトウミョウナヅ ソ  ホウ ナカ オイ コ ホ ケ
 億の佛に値いたてまつることを得、皆日月燈明と號く。其の法の中に於て是の法華

 キョウ ト  コ  インネン モッ マタ  ノク ホトケ ア       オナ ウンジザイトウオウ ナヅ
 經を説く。是の因縁を以て復二千億の佛に値いたてまつる、同じく雲自在燈王と號

   コ ショブツ ホウ ナカ オイ ジュジ ドクジュ モロモロ  シュ タメ コ キョウデン ト ユエ
 く。此の諸佛の法の中に於て受持・読誦して、諸の四衆の爲に此の經典を説くが故

   コ ジョウゲンショウジョウニビ ゼツ シン ニ ショコン ショウジョウエ   シュ ナカ オイ ホウ
 に、是の常眼清淨・耳・鼻・舌・身・意の諸根の清淨を得て、四衆の中に於て法を

 ト   ココロオソ  トコロ
 説くに、心畏るる所なかりき。  
 
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   1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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この菩薩はまた千萬億の衆生を教化して、阿耨多羅三藐三菩提に安住せしめた。そし
 
て命終の後、二千億の佛に逢いたて奉ることを得、その佛たちは皆日月燈明という名
 
号だった。そしてその日月燈明佛の法の中に於てこの法華經を説いた。その後この因
 
縁によりてまた二千億の佛に逢いたて奉った、それらの佛も皆同じく雲自在燈王とい
 
う名号だった。これらの諸佛の法の中に於て法華経を受持・読誦して、諸々の四衆
 
(比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷)の為にこの經典を説いたが故に、この常眼清淨・
 
耳・鼻・舌・身・意の諸根の清淨を得て、四衆の中に於て法を説くことに、心に不安
 
や恐れを抱くことはなかった。
   
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   2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回まで常不軽菩薩は、増上慢な比丘にやつれてしまいついに命尽きるかと思ったと
き、威音王佛がかつて説いていた法華経の偈により九死に一生を得ることができたの
でしたね。そしてその際に六根清浄を得て、さらになんと寿命を二百万億那由他歳ま
でアップグレードすることができたのでした。スゴイですよね!
  
その後、常不軽は広く人のためにこの法華経を説き始め、いつしかかつての増上慢比
丘たちはその素晴らしさに驚いてついに皆常不軽へ随従したのでした。
  
さて今回ですが、その常不軽は、更に頑張って千萬億の衆生を教化して、皆を阿耨多
羅三藐三菩提に住せしめることまでを成し遂げることができたのでした。
その達成後に常不軽は命終を迎えましたが、その死後、二千億数の佛に逢い奉ること
ができました。
 
ところで、その二千億の佛はどういうわけか皆が日月燈明という佛ばかりだったので
す。
その多くの日月燈明佛の法の中に於てこの法華経を常不軽は一生懸命に説き続けまし
た。
その因縁のおかげで次にまた二千億数の佛に逢い奉ることになったのでした。その佛
たちも同じく皆が雲自在燈王という佛ばかりでした。
 
この諸佛の中に於て法華経を受持・読誦して、更に四衆のためにもこの経典を説いた
ことにより、この常の眼・耳・鼻・舌・身・意(こころ)の諸根の清淨の功徳を得て
、四衆の中に於て法を説くことに何ら恐れや不安になることはなかったということで
す。
  
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   3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
  
その謎1:常不軽菩薩は、六根清淨を最初の威音王佛が説いた法華経の偈を聞いた時
     にもすでに得ていたはずですが、その後かなり多くの佛に逢い、そして長
     い期間修行も積んだ上に、また同じ六根清浄を得ただけなのでしょうか?
  
その謎2:常不軽菩薩は、二千億の日月燈明佛と更に二千億の雲自在燈王佛に仕えた
     ということですが、それより最初の威音王佛は更に各々の10倍は多い二
     万億も居たのはどういう意味でしょうか?
  
 

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法華経 序品第一

 

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7-20

コメント: 2
  • #2

    ぶっけん成安田 (月曜日, 20 11月 2017 10:57)

    雲自在とは?
    六波羅蜜の修行は雲を動かす。
    六根清浄の修行は雲を貫く。

  • #1

    ぶっけん (月曜日, 20 11月 2017 10:51)

    昨日は精進とは六根清浄であるというお話をしましたが、それは釈迦から常精進菩薩へ教えたことでした。
    今日は釈迦自身もまた前世の身であった常不軽菩薩の時、常に精進したからこそ遂に六根清浄を得ることができ、心に不安や恐れを完全に取り除け、いずれは成仏に至れたのだという六根清浄の不思議な力の秘訣を伝えています。

    釈迦仏の前身の常不軽菩薩が最初に行なっていた修行はお経をもっぱらに拝読することはせずただひたすら礼拝だけを行なっていたそうです。
    それが釈迦の教えたい六根清浄の精進だったと言えるのかもしれません。
    これが六波羅蜜を完全に修行するよりも成仏への最も早い修行であると教えているのではないでしょうか。
     
    (ぶっけん 成安田)