第8-17日 Vol.213  是の如きをも亦能く忍ばん 【分別功徳品第十七】(六十二~六十六行)



★★ きょうの謎!
 
その謎1:八十万億那由他の劫数を修行する者を、釈迦はどのような意味で弥勒へ

     訴えているのでしょう?
 
その謎2:釈迦がここで喩えている偈の内容は、佛の寿命の長遠なる説法を聞いて

     一念信解を生ずる大功徳とどういう関係があるのでしょうか?
 
 
■■第8-17日  Vol.213
 
 是の如きをも亦能く忍ばん
 
  【分別功徳品第十七】
  (六十二~六十六行
 
■■今日の一偈一句
 
  モ マタキンカイ タモ   ショウジョウ  ケツロ   ムジョウドウ ショブツ ホ    トコロ
  若し復禁戒を持つて 清淨にして缺漏なく 無上道の諸佛の 歎めたもう所
 
     モト   モ  マタニンニク ギョウ ジョウニュウ ジジュウ タト モロモロ アクキタ クワ
  なるを求めん 若し復忍辱を行じて 調柔の地に住し 設い衆 の惡來り加
 
      ソ ココロキョウドウ    モロモロ アラ  トクホウ モノ  ゾウジョウマンイダ
  うとも 其の心傾動せざらん 諸 の有ゆる得法の者の 増上慢を懐ける 
 
  コ   カロ  ナヤ     カク ゴト  マタヨ  シノ
  斯れに輕しめ惱まされん 是の如きをも亦能く忍ばん

 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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 もしまたの喩えとして禁戒を堅持して 清淨にして欠漏なく 無上道による諸
 
 佛の 讃嘆する所なることを求めたとする もしまたは忍辱にて修行して 柔
 
 軟で物分かりの良い地に住し たとえ集団の悪人たちが来りて住み始めようと
 
 も その心が傾き動じることがない 諸々のあらゆる得法の者の 増上慢な心
 
 を懐こうと これに軽しめられ悩まされようと このようなことをもまたしっ
 
 かりと忍耐するとしよう
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回、釈迦は過去八十万億那由他劫において五波羅蜜を修行し続けた者を想定し
た場合を偈にして弥勒へ述べ始めました。
 
そしてこのとても長い劫の中において、布施や供養をし、とても立派な僧院を建
てて、庭園に鑑賞木を植え煌びやかに荘厳させれているなら、これらはとても趣
向があってどれもが心を和ませてくれる、これもまた佛道と巡り会えていること
なのだと喩えていましたね。
 
今回も、さらに教わった通りの禁じられた戒めを堅持して、清浄に落ち度の漏れ
なく、無上道たる諸佛が誉めるであろう所を求めていたとする またもし忍辱に
耐えて修行を積み 知識の洗練された清らかな地に住していて たとえそこへ悪
徳の集団がやって来て勝手に住み始めたとしても その心が傾いて動揺を起こす
ことがない そしてさまざまに法を得た者たちが居て 増上慢な心を懐こうと 
これらに軽蔑され悩まされようと このようなことすらもしっかり我慢して忍耐
する者であるとしよう
 
と、八十万億那由他の修行の地道な厳しさを克服していく者を釈迦は偈にして表
現を続けました。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:八十万億那由他の劫数を修行する者を、釈迦はどのような意味で弥勒
     へ訴えているのでしょう?
 
その謎2:釈迦がここで喩えている偈の内容は、佛の寿命の長遠なる説法を聞い
     て一念信解を生ずる大功徳とどういう関係があるのでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
本日品の続き解明文、【今日の謎!シリーズの答え、解説など詳細満載】
 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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8-17

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん (日曜日, 17 12月 2017 08:42)

    どんな苦しみにも耐えれる。
    それは、日ごろから苦しみを受け入れる心を保持しているからです。
    多くの苦しみは予想の付かないことかもしれません。
    どんな苦しみがやって来るか解からないからこそ、私たちは自然にそれに向かって生きているのだと思います。
    しかし、生きていくためには常に直面する苦しみに気付いていなければなりません。
    気付いて備えあれば患いなし。

    (ぶっけん成安田)