第9-14日 Vol.237  安住して動ぜざること 須彌山の如くせよ 【安楽行品第十四】(五十二~五十七行)

安楽行品第十四 法華経


★★ きょうの謎!
 
 その謎1:不生なり不出なりとは、出入してはならないということでしょうか?
 
その謎2:所親近處と近處とはどう違うのでしょうか?
 
 
■■第9-14日  Vol.237
 
 安住して動ぜざること 須彌山の如くせよ
 
  【安楽行品第十四】
  (五十二~五十七行)
   
■■今日の一偈一句
 
  テンドウ   ショホウ ウ  ム    コ ジツ  ヒジツ   コ ショウ  ヒショウ
  転倒して 諸法は有なり無なり 是れ實なり非實なり 是れ生なり非生なり
 
   フンベツ シズ   トコロ ア   ソ ココロ シュショウ アンジュウ  ドウ
  と分別す 閑かなる處に在つて 其の心を修攝し 安住して動ぜざること 
 
  シュミセン ゴト     サイ ホウ カン    ミナショウ ナ  ナ  コクウ ゴト ケン
  須彌山の如くせよ 一切の法を觀ずるに 皆所有無し 猶お虚空の如し 堅
 
  ゴ           フショウ  フシュツ   フドウ  フタイ   ジョウジュウ
  固なることあることなし 不生なり不出なり 不動なり不退なり 常住にし
 
    ソウ   コ  ゴンショ ナヅ
  て一相なり 是れを近處と名く


 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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 転倒(てんどう:誤解・逆さまにすること)しては 諸法とは有である無であ
 
 る これが真実である真実に非ず これは生である生に非ずなどと分別するよ
 
 うになるのである 閑静な所に住んで その心を修養し 安住して動揺せずに
 
 いること 須弥山の如くにせよ 一切の事象を観ることは 皆その存在は無い
 
 と観る なおも虚空の如しであれ 堅固になる必要はあることなし 生れるこ
 
 とも出ることもない 動じることも退くこともない 常住の状態で一相という
 
 ことである これを近處と名ける
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回まで釈迦は文殊師利菩薩へ、偈の中で菩薩の行處と初の親近處である智者の
所親近處の説明をしました。
 
そして今回は、第二の親近處と思われる近處のことを説明しています。
 
 錯覚を起こすことにより 諸法のことを有であるとか無であるとか これは真
 
 実であるとか真実に非ずとか これは生であるとか生に非ずとかなどと分別を
 
 するようになってしまうのである このような者は閑静な所に身を置き その
 
 転倒した心を修養し 安住を心掛けて動じないようにすること 須弥山の如く
 
 にしなさい 一切の法を観る場合には 皆その存在は無いとし なおも虚空の
 
 如くでありなさい 堅固になることは必要としない ここは生まれることでも
 
 出ていくことでもない 動揺することでも退くことでもない 常住であること
 
 ただ一相である これを近處という  

 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:不生なり不出なりとは、出入してはならないということでしょうか?
 
その謎2:所親近處と近處とはどう違うのでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
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9-14

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コメント: 2
  • #1

    安田 和正 (火曜日, 20 1月 2015 00:07)

    有の親近處と無の親近處

  • #2

    ぶっけんの世間の風だより (日曜日, 14 1月 2018 10:23)

    菩薩の行処と親近処とは何のことでしょう?
    それは菩薩が修業する際に、行いの場面と信仰の場面があるということらしいです。
    行ないと信仰とはどう違うのかと言いますと、行いは結果的に人と人との和を作るものですから原因となる行ないの段階から人と人とに気を配って行うものです。それを菩薩の行処と言うらしいです。
    それに対し、信仰とは人と人とが気持ちを合わせること自体は信仰とは呼ばず、一人一人が仏のような存在に対し奉仕するということです。それを菩薩の親近処と言うらしいです。

    (ぶっけん安成)