第10-28日 Vol.277  自ら書き若しは人をしても書かしめ 【普賢菩薩勧発品第二十八】(五十六~五十九行)


 
★★ きょうの謎!
 
その謎1:普賢の言っている功徳や利益は何だか辻褄が合ってないその場凌ぎのよ

     うに感じられるのではないでしょうか?
   
その謎2:普賢は法華経を自ら書き又は他人にも書かせることにこだわりを持って

     いるように思えますが、釈迦が今まで経巻の書写のことを受持や読誦ほ

     どには勧めていなかったのは何故でしょう?
 
その謎3:法華経を閻浮提に広宣流布させることを釈迦は滅後の目的として命じて

     いたのでしょうか? 
 
 
■■第10-28日  Vol.277
 
 自ら書き若しは人をしても書かしめ
 
  【普賢菩薩勧発品第二十八】
   (五十六~五十九行)
 
■■今日の一偈一句
 
 カク ゴト ラ クドクリヤク     コ ユエ チシャ  マサ イッシン ミズカ カ モ  ヒト
 是の如き等の功徳利益あらん。是の故に智者、應當に一心に自ら書き若しは人
 
     カ    ジュジ ドクジュ ショウオクネン  セツ ゴト シュギョウ   セソン
 をしても書かしめ、受持し、讀誦し、正憶念し、説の如く修行すべし。世尊、
 
 ワレイマジンヅウリキモッ  ユエ コ キョウ シュゴ   ニョライ メツゴ オイ エンブダイ ウチ
 我今神通力を以ての故に是の經を守護して、如來の滅後に於て閻浮提の内に、
 
 ヒロ ル フ    ダンゼツ
 廣く流布せしめて斷絶せざらしめん。
  
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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このような幾つかの功徳と利益があるのです。この故に智慧ある者は、まさに一
 
心に自ら書き若しくは他人に対しても書かせ、受持し、読誦し、正憶念(しょう
 
おくねん:思惟)し、説の如く修行することなのです。世尊、我は今神通力を保
 
有するが故にこの経を守護して、如來の滅後に於て閻浮提の中に、広く流布せし
 
めて断絶させないことを誓います。
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回まで、普賢菩薩は、この普賢の説く陀羅尼を聞いて閻浮提に法華経を行じよ
うとする菩薩は、普賢神通の力を得ることができ、もしも受持・読誦・解説して
説の如く修行する者は、普賢の行を行ずる者として、諸々の如來の御手で頭を撫
でられることになり、もし単に書写のみをする者は、命終後に刀利天に生れるこ
とができ、八萬四千の天女に歓迎されるということで、もし人在って受持・読誦
・解説して説の如く修行すれば、その人は命終後に千佛の御手を授かり、不退転
を得て兜率天上の弥勒菩薩の所に往くことができ、百千万億の天女眷属の中に生
れることができると説きました。
 
今回、普賢は前回までに話した通りの幾つかの功徳と利益があると言い、これゆ
えに智慧ある者はまさに一心に自ら書き若しくは他人へも書かさせ、受持・読誦
して思惟し、説の如く修行すべきであると説きました。
 
そして釈迦に対し、我は今神通力を使い切ってこの法華経を守護して、釈迦如來
の滅後に於て閻浮提内に広宣流布せしめて法華経が断絶することが決して無いよ
うにしてみせますと言って誓いました。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:普賢の言っている功徳や利益は何だか辻褄が合ってないその場凌ぎの
     ように感じられるのではないでしょうか?
   
その謎2:普賢は法華経を自ら書き又は他人にも書かせることにこだわりを持っ
     ているように思えますが、釈迦が今まで経巻の書写のことを受持や読
     誦ほどには勧めていなかったのは何故でしょう?
 
その謎3:法華経を閻浮提に広宣流布させることを釈迦は滅後の目的として命じ
     ていたのでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

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10-28

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コメント: 5
  • #1

    安田 和正 (土曜日, 28 2月 2015 00:04)

    佛陀とは新しい佛なのか?

  • #2

    ぶっけん (金曜日, 28 10月 2016 00:12)

    この世のありとあらゆるものすべては皆、移り変わっていく。変わらぬものなど何一つとてない。

  • #3

    ぶっけん (金曜日, 28 10月 2016 23:52)

    世の中には戦い方というものがある。
    戦局の選び方次第でほぼ先の勝負は決まったといえる。
    つまり、戦いとは無闇に衝動的な選択をしていてはいつか必ず負けてしまう。
    それを運が尽きるという。
     
    何事も最初の内は良い結果になることが多いのだ。
    不思議なことに最初だけ良くて、運が尽きたら誰もが知恵を求めて苦労しなければならない。
    生き物の本質は一旦、運が尽きてからだからだ。
    お釈迦さまが言いたいのは、苦労することのわかっている一番良い選択を選ぶ勇気を最初に出せということだ。

  • #4

    ぶっけん (金曜日, 28 10月 2016 23:53)

    風と語る大鹿♪

  • #5

    ぶっけん成安田 (水曜日, 28 2月 2018 13:37)

    今日は最終章の普賢菩薩勧発品ですが、あなたは法華経全般を眺めて主人公と思える釈迦牟尼佛は修行者たちと考え方の違いを言い争いでもしているかのように誰が悪いのかなどと戦い続けているような感じを受けませんか?
    きっと多くの人はそのように感じれると思えるのですが、釈迦が修行者たちに何を教えたがっているのかが何一つもわかり難いのが法華経と考えて良さそうですね。
    案外、法華経全般の中で中心付近の安楽行品第十四あたりのみが冷静な釈迦と文殊師利菩薩との対談で、通常の仏教らしい落ち着いた心掛けへの教えになっている以外は終始戦いがテーマのように混乱がいつまでも終わらず続いているという感じがします。
     
    ところで、法華経の最後ではどうなったかと言うと、釈迦牟尼仏へ最終的な大物チャレンジャーが現れたのです。
    それが普賢菩薩であり、他の菩薩の中でも一番多く計り知れない数の菩薩修行集団を引き連れて他の国から釈迦の娑婆世界へ挑んでやってきたのです。
    普賢菩薩の特徴は法華経を書写させることを重要な修行として位置づけ、修行を達成できた者は特別に普賢菩薩の姿を見ることができるようになり、その上に弥勒菩薩の居る天上世界の天女の集団に囲まれて過ごすことができる、即ち適切な修行を超えた者は天国へ行けることになる励ましを重要な教えとしているようです。
     
    さて、それに対し釈迦はどのようにして勝ち取ることになるのでしょう?
    実は、釈迦は普賢菩薩を辛うじて誉めると共に釈迦自身のほうを更に美化して見せることが最後の得意戦法だったのです。
     
    (ぶっけん成安田)