第11-6日 Vol.283  是の大迦旃延は當來世に於て 【授記品第六】(六十五~七十一行)

法華経 授記品第六

 
★★ きょうの謎!
   
その謎1:供養した諸佛の為に七宝の塔廟を建てるのが、この大迦旃延の義務とし

     ての特徴なのでしょうか?
   
その謎2:釈迦は、前の大弟子二人に対してもそうですが、授記の言い渡しを大弟

     子本人に対してよりもその場の大衆や比丘のほうへ告げているのはどう

     してでしょうか?
  
 
■■第11-6日  Vol.283
 
 是の大迦旃延は當來世に於て
 
  【授記品第六】
  (六十五~七十一行)
 
■■今日の一偈一句
 
 ソ トキ  セソン マタモロモロ ビクシュ  ツ      ワレイマナンジカタ  コ ダイカセンネン 
 爾の時に世尊、復諸 の比丘衆に告げたまわく、我今汝に語る、是の大迦旃延
 
  トウライセ  オイ モロモロ  クグ モッ ハッセンノク ホトケ クヨウ ブジ   クギョウソンジュウ
 は當來世に於て、諸 の供具を以て八千億の佛に供養し奉事して、恭敬尊重せ
 
   ショブツ メツゴオノオノトウミョウ タ  タカ センユジュン ジュウコウショウトウ ゴヒャクユジュン
 ん。諸佛の滅後に各 塔廟を起てて高さ千由旬、縱廣正等にして五百由旬なら
 
   コン ゴン ルリ  シャコ メノウ シンジュ マイエ シチポウ モッ ゴウジョウ シュケ ヨウラク
 ん。金・銀・瑠璃・車渠・瑪瑙・眞珠・枚瑰の七寶を以て合成し、衆華・瓔珞
 
  ズコウ マッコウ ショウコウゾウガイドウバン トウミョウ クヨウ   コ  ス   イゴ マサ
 ・塗香・抹香・燒香・絹葢・幢旛を塔廟に供養せん。是れを過ぎて已後、當に
 
 マタニマンノク ホトケ クヨウ    マタマタカク ゴト     コ ショブツ クヨウ オワ
 復二萬億の佛を供養するも、亦復是の如くすべし。是の諸佛を供養し已つて、
 
 ボサツ ドウ グ  マサ サブツ      ウ
 菩薩の道を具して、當に作佛することを得べし。

    
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に世尊は、再度諸々の比丘衆に告げられたのである、我は今汝に語る、こ
 
の大迦旃延は當來世に於て、諸々の供えを具足して八千億の佛に供養し奉事(ぶ
 
じ:奉仕)して、恭敬尊重するであろう。諸佛の滅後に各々塔廟を起ててその高
 
さ千由旬、縦横比正等にして五百由旬となる。金・銀・瑠璃・車渠・瑪瑙・眞珠
 
・枚瑰の七宝によりて合成し、衆華・瓔珞・塗香・抹香・焼香・絹葢・幢旛にて
 
塔廟に供養するのだ。これを過ぎて以後、更に再度二万億の佛を供養する時も、
 
またまた同様にせよ。この諸佛を供養し終わって、菩薩の道を具足して、必ず作
 
佛することを得よ。
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回、釈迦は四大弟子のうち二番目に須菩提についての當来世、つまり現世に於
て成佛することの授記を、偈を説いて説きました。
 
須菩提は三百万億那由他の佛を供養し菩薩の道を具足して最後身に於て名相如來
という佛になるということでした。
その名相佛の国は厳浄第一にして常に菩薩たちによって清淨に荘厳されるそうで
す。
 
さて、今回は前回の須菩提の偈を説き終わった釈迦は、すぐにまた比丘衆に向け
て、今汝に語ると言いました。
それは須菩提の次に大迦旃延の授記について、次のように告げられたのです。
 
大迦旃延は當来世、つまり現世に於て諸々の供養道具を用いて八千億の佛に供養
・奉事して、恭敬尊重することになる。
そして供養した諸佛の滅後に各々塔廟を建ててその高さは千由旬、縦横は正等に
五百由旬となる。
 
金・銀・瑠璃・車渠・瑪瑙・眞珠・枚瑰の七宝により合成して造り、衆華・瓔珞
・塗香・抹香・焼香・絹葢・幢旛にて施すことで塔廟に対し供養するのである。
これをして過ぎて以後、本格的にまた二万億の佛を供養する時も、またまた同じ
ように供養せよ。
 
この諸佛を供養し終わって、菩薩の道を具足することで、必ず作佛することを得
よ。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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さて、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:供養した諸佛の為に七宝の塔廟を建てるのが、この大迦旃延の義務と
     しての特徴なのでしょうか?
   
その謎2:釈迦は、前の大弟子二人に対してもそうですが、授記の言い渡しを大
     弟子本人に対してよりもその場の大衆や比丘のほうへ告げているのは
     どうしてでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

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11-6

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コメント: 3
  • #1

    安田 和正 (金曜日, 06 3月 2015 18:49)

    『阿耨多羅三藐三菩提とは菩薩道の法?』

  • #2

    ぶっけん (日曜日, 06 11月 2016 10:46)

    仏と修行者の関係は教師と教え子の関係ですね。
    その関係で、教え子が教師の力に依存し過ぎることを教師としては叱らなければなりません。また、その反対に教師側が教え子に早く自立してくれと願いをかけて依存をしていることは逆にとても望ましいことなのです。
    そのためには、教師側が依存されず教え子自らが自立して修行できるよう教科書を示して、その大切さ説明してくれているのが仏の大事な役割なのです。

  • #3

    ぶっけん (火曜日, 06 3月 2018 09:28)

    学習することにはお金がかかりますね。学習とは宿題と違い前向きに進歩するためにあるからです。
    それに対して宿題とは自分でやり直すことであり、それにより新たに知ることがあっても自分自身での改善力によるものですからお金という費用はかけていられません。
    つまり、改善には費用をかけずに時間をかけるべきですね。

    もしも世の中に統計による政治、ある意味では独立政治法人なるものがあったなら、それは旧来からの国家資格者団体の事であり、国家資格たる我が浄土は安泰なり。
    (ぶっけん成安田)