第11-23日 Vol.299  日月淨明徳佛の舎利を供養せん 【薬王菩薩本事品第二十三】(六十三~六十九行)


 
★★ きょうの謎!
 
その謎1:日月淨明徳佛は滅後前に、一切衆生憙見など菩薩に対し釈迦佛のように

     法華経を授けることはしなかったのでしょうか?
   
その謎2:日月淨明徳佛は神通力を用いた指導はしていなかったのでしょうか?
 
その謎3:一切衆生憙見菩薩が八万四千の塔の前で臂を燃やして供養したのが七万

     二千年間だったのは何を意味するのでしょうか?
 
   
■■第11-23日  Vol.299 
 
 日月淨明徳佛の舎利を供養せん
 
  【薬王菩薩本事品第二十三】
  (六十三~六十九行)
   
■■今日の一偈一句     
   
 ソ トキ イッサイシュジョウキケンボサツ マタミズカ ネンゴン  ワレ コ クヨウ  ナ  イエドココロナ
 爾の時に一切衆生憙見菩薩、復自ら念言すらく、我是の供養を作すと雖も心猶
 
  イマ タ   ワレ イママサ マタシャリ クヨウ    スナワ モロモロ ボサツダイデシオヨ テン
 お未だ足らず、我今當に更舎利を供養すべし。便ち諸 の菩薩大弟子及び天・
 
 リュウ ヤシャトウ イッサイ ダイシュ カタ  ナンダチマサ イッシン ネン   ワレイマニチガツジョウミョウトク
 龍・夜叉等の一切の大衆に語らく、汝等當に一心に念ずべし、我今日月淨明徳
 
 ブツ シャリ クヨウ    コ コトバ ナ オワ  スナワ ハチマンシセン トウ マエ オイ  ヒャク
 佛の舎利を供養せん。是の語を作し已つて、即ち八萬四千の塔の前に於て、百
 
 フクショウゴンヒジ トモ  シチマンニセンザイ    モッ クヨウ  ムシュ ショウモン モト  シュ
 福莊嚴の臂を然すこと七萬二千歳にして以て供養す。無數の聲聞を求むる衆・
 
 ムリョウアソウギ ヒト     アノクタラサンミャクサンボダイ ココロ オコ   ミナゲンイッサイシキシンサン
 無量阿僧祇の人をして、阿耨多羅三藐三菩提の心を發さしめ、皆現一切色身三
 
 マイ ジュウ    エ
 昧に住することを得せしむ。

 
    
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   1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に一切衆生憙見菩薩は、また自らに言い聞かせた、我はこの供養をなすと
 
いえども心はなお未だ充足しない、我は今まさに更に続けて舎利(遺骨)を供養
 
すべきことだ。直ちに諸々の菩薩大弟子及び天神・龍神・夜叉等の一切の大衆に
 
語った、汝等よまさに一心に念ずるのだ、我は今日月淨明徳佛の舎利を供養する。
 
この言葉を語り終わって、直ちに八万四千の塔の前に於て、自身の百福荘厳の臂
 
(ひじ)を燃やすこと七万二千年の間をかけて供養したのだった。無数の声聞を
 
求むる衆生・無量阿僧祇の大人数に対して、阿耨多羅三藐三菩提の心を起こさせ
 
て、皆を現一切色身三昧に修行させることを得させたのであった。
   
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   2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回、日月淨明徳佛は一切衆生憙見菩薩に勅令した通り、その日の深夜の中間以
後に涅槃に入られたのでした。
一切衆生憙見菩薩は大いに悲しみに暮れ、佛身を供養するとその後に火葬をとり
行いました。
 
火が滅した以降、舎利を収取すると、八万四千の宝の舎利瓶を作って、それを納
める豪華に荘厳された八万四千の塔を起てること三界を超える高さにまで至らせ
ました。
 
今回は、その時に一切衆生憙見菩薩は、再び心の中で自分に問い詰めました、
『我はこのように供養を行なったといえども、自身の心はなお未だ満足できてな
い、我は今まさに佛の遺骨を更に供養すべきだ』
 
するとすぐに諸々の菩薩大弟子及び天神・龍神・夜叉等の一切の大衆に言いまし
た、
『汝等よまさに一心に念ずるのだ、我今これから日月淨明徳佛の遺骨を供養する』
この言葉を言い終わると、ただちに八万四千の塔の前に於て、百福に荘厳された
自身の腕の臂を燃やし始めてその後、七万二千年をかけて供養を捧げたのでした。
 
そして無数に居る声聞を目指す大衆や無量阿僧祇の計り知れない数の人々に対し
て、阿耨多羅三藐三菩提の心を起こさせ、皆を現一切色身三昧の取得を目指す修
行を得させたのでした。
   
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   3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:日月淨明徳佛は滅後前に、一切衆生憙見など菩薩に対し釈迦佛のよう
     に法華経を授けることはしなかったのでしょうか?
   
その謎2:日月淨明徳佛は神通力を用いた指導はしていなかったのでしょうか?
 
その謎3:一切衆生憙見菩薩が八万四千の塔の前で臂を燃やして供養したのが七
     万二千年間だったのは何を意味するのでしょうか?
  

ご案内

法華経 序品第一

 

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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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11-23

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コメント: 2
  • #1

    安田 和正 (月曜日, 23 3月 2015 15:31)

    『衆生でできることは、衆生同士だけでやらせたい』
    『菩薩が成る佛陀?』

  • #2

    ぶっけん (火曜日, 22 11月 2016 22:03)

    女人となる事は物に随つて物を随える身なり夫たのしくば妻もさかふべし夫盗人ならば妻も盗人なるべし、是れ偏に今生計りの事にはあらず世世生生に影と身と華と果と根と葉との如くにておはするぞかし(兄弟抄P1088)