第12-1日 Vol.304  是の乘の 三界第一にして 【序品第一】(七十二~七十七行)

法華経 序品第一


★★ きょうの謎!
 
その謎1:前回は彼の土の諸佛の通常の状況について、今回は同じく彼の土の菩薩

     たちの通常の状況が見えたことについて説明しているのでしょうか?
   
その謎2:なぜ、弥勒菩薩は釈迦の見せた他国の状況が、ごく通常に運営されてい

     ることを強調したいかのように言っているのでしょう?
 
 
■■第12-1日  Vol.304
 
 是の乘の 三界第一にして
 
  【序品第一】
  (七十二~七十七行)
 
■■今日の一偈一句
 
  カク ゴト シュタ   イママサ リャク  ト    ワレ カ ド ゴウジャ ボサツシュジュ
  是の如く衆多なる 今當に略して説くべし 我彼の土の 恒沙の菩薩 種種
  
   インネン     ブツドウモト   ミ  アルイ セ ギョウ   コン ゴン サンゴ
  の因縁をもつて 佛道を求むるを見る 或は施を行ずるに 金・銀・珊瑚・
  
  シンジュ マニ  シャコ メノウ コンゴウ ショチン ヌビ シャジョウホウジキ レンヨ   カンギ
  眞珠・摩尼 車渠・瑪瑙 金剛・諸珍 奴婢・車乘 寶飾の輦輿を 歡喜し
  
   フセ  ブツドウエコウ    コ ジョウ サンガイダイイチ   ショブツ ホ   トコロ
  て布施し佛道に回向して 是の乘の 三界第一にして 諸佛の歎めたもう所
  
     エ  ネガ    アルイ ボサツ  シメ ホウシャ ランジュンケガイ コンジキ フセ
  なるを得んと願うあり 或は菩薩の 駟馬の寶車 欄楯華葢 軒飾を布施す
  
      マタボサツ  シンニクシュソク オヨ サイシ ホド   ムジョウドウモト   ミ
  るあり 復菩薩の 身肉手足 及び妻子を施して 無上道を求むるを見る 
  
  マタボサツ  ズモクシンタイ  ゴンギョウセヨ  ホトケ チエ  モト   ミ
  又菩薩の 頭目身體を 欣樂施與して 佛の智慧を求むるを見る
 
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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 このように衆生の状況は多種多様なる 今まさに略して説くことにする 我は
 
 彼の国土の 恒沙の菩薩が 多種の因縁によりて 佛道を求めている状況を見
 
 る その中には佛施を行なうために 金・銀・珊瑚・真珠・摩尼 車渠・瑪瑙
 
  金剛・諸珍 奴婢(ぬび:男と女の奴隷)・車乗 宝飾の輦輿(れんよ:長
 
 柄を肩に当てて移動する御輿)を 歓喜して布施し佛道に回向して この世界
 
 の佛乗の 三界を第一にして 諸佛の称讃したる所である意義を得たいと願う
 
 者あり 或いは菩薩の駟馬(しめ:四頭立ての馬車)の宝車 欄楯(らんじゅ
 
 ん:佛塔や聖樹、その他の聖域を囲うために用いられた玉垣)華葢 軒飾を布
 
 施する者あり また菩薩自身の 身肉手足 及び妻子を施して 無上道を求め
 
 る者を見る また菩薩の 頭目身体を 欣樂(ごんぎょう:法悦)施與して 
 
 佛の智慧を求める者を見る
       
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回この偈は、方便説法の仕組みとして、もし人が苦しみにもがいていているな
らば、その為には涅槃の教えを説いてあげ、諸々の苦しみの果ての際までを尽く
させることを教え、もし人が福が有って、勝法を志願して求めているならば、そ
の為には縁覚乗の教えを説いてあげ、もしも佛子が居て様々な行を修めて無上慧
を求めるならば、その為には淨道を説いてあげるという、弥勒は文殊師利に対し、
このように佛事とは千億にも及ぶことであると伝えたのでした。
 
今回、弥勒は偈の続きとして、このように多種多様である為、今ここでは略して
説くことにすると文殊師利に前置きしました。
 
そして、弥勒は釈迦佛の見せた彼の国土に居る 恒沙数の菩薩たちが 様々な種
類の因縁を用いて佛道を求めている状況が見えると言いました。
その中では佛への施しを行なうのに 金・銀・珊瑚・真珠・摩尼 車渠・瑪瑙
金剛・諸々の珍しい宝物や 奴婢・車乗 宝飾の輦輿を用いて 歓喜して布施し
佛道に回向して この三乗を用いて 三界第一の教えにして 諸佛の称讃したる
所である尊さを得たいと願う状況があり また或いは菩薩による 四頭の馬に引
かせる宝車 聖域を囲む平垣と華葢 軒飾を布施する状況があり また菩薩自ず
から 身肉手足 及び妻子を施して 無上道を求める状況を見る また菩薩自身
で 頭目身体を 欣樂施與して 熱心に佛の智慧を求める状況を見る、と言いま
した。 
  
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:前回は彼の土の諸佛の通常の状況について、今回は同じく彼の土の菩
     薩たちの通常の状況が見えたことについて説明しているのでしょうか?
   
その謎2:なぜ、弥勒菩薩は釈迦の見せた他国の状況が、ごく通常に運営されて
     いることを強調したいかのように言っているのでしょう?
 

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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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コメント: 1
  • #1

    安田 和正 (火曜日, 31 3月 2015 23:00)

    『釈迦が神と初めて委託契約を締結した佛?』
    釈迦の開発した委託の在り方に疑問の終わらない弥勒菩薩