第12-8日 Vol.311  法喜・禅悦食にして 更に餘の食想なけん 【五百弟子受記品第八】(六十二~七十行)

法華経 五百弟子受記品第八

 
★★ きょうの謎!
 

その謎1:「是れ等を以て僧とせん」の僧とは、三明・八解脱があって四無礙智を

     得ている声聞のことを指しているのでしょうか?
 
その謎2:「是の如き無量の事 我今但略して説く」と最後に言っているのは、こ

     れまで説いた内容はすべて佛事についてであり、その内容はあまりに無

     量であるので、富楼那の修行の在り方をその代表的な模範として示すこ

     とにより、あえて概略だけ説いたということでしょうか?
 
 
■■第12-8日  Vol.311
 
 法喜・禅悦食にして 更に餘の食想なけん
 
 【五百弟子受記品第八】
 (六十二~七十行)
 
 
■■今日の一偈一句
 
  ナ  ナヅ ホウミョウ     ソ クニ ゼンジョウナヅ シチポウ ゴウジョウトコロ   
  號を名けて法明といわん 其の國を善淨と名け 七寶の合成せる所ならん 
  
  コウ ナヅ ホウミョウ    ボサツシュハナハ オオ  ソ カズムリョウオク   ミナダイジンヅウ
  劫を名けて寶明とせん 菩薩衆甚だ多く 其の數無量億にして 皆大神通に
  
  ワタ  イトクリキグソク    ソ コクド ジュウマン  ショウモンマタムシュ    サンミョウ ハチ
  渡り 威徳力具足して 其の國土に充滿せん 聲聞亦無數にして 三明・八
  
  ゲダツ    シムゲチ  エ    コ ラ  モッ ソウ    ソ クニモロモロシュジョウ
  解脱あって 四無礙智を得たる 是れ等を以て僧とせん 其の國の諸の衆生
  
    インヨクミナスデダン  ジュンイツヘンゲショウ    ソウ グ ミ ショウゴン  ホウキ
  は 婬欲皆已に斷じ 純一に變化生にして 相を具し身を莊嚴せん 法喜・
  
  ゼンネツジキ   サラ  ヨ ジキソウ   モロモロ ニョニン       マタモロモロ アク
  禅悦食にして 更に餘の食想なけん 諸 の女人あることなし 亦諸 の惡
  
  ドウ    フルナ ビク クドクコトゴト ジョウマン  マサ コ ジョウド ゲンジョウシュハナハ
  道なけん 富樓那比丘 功徳悉 く成滿して 當に斯の淨土の 賢聖衆甚だ
  
  オオ  ウ   カク ゴト ムリョウ ジ ワレイマタダリャク ト
  多きを得べし 是の如き無量の事 我今但略して説く
 
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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 その佛の號を名付けて法明という その国を善淨と名付け 七宝で合成される
 
 所となる 劫を名付けて宝明とする 菩薩衆は甚だ多く その数無量億にして
 
  皆大神通に渡っていて 威徳力を具足して その国土に充満するだろう 声
 
 聞もまた無数にして 三明(さんみょう:六神通のうち、宿命智通、天眼智通、
 
 及び漏盡智通にあたり、明は神通の更に勝れた状態)・八解脱(はちげだつ:
 
 主観の物に対する執著を離れるために、客観の物を不浄と観るなど八種の禅に
 
 よって貪りなどの心から離れる修行)あって 四無礙智(しむげへち:教法の
 
 文言、教法の意義、各地の方言に通じ、饒舌の自在な特性)を得ている これ
 
 等をもって僧侶とする その国の諸々の衆生は 婬欲を皆すでに断じて 純粋
 
 一律に変化生(へんげしょう:化生に等しく、母胎などに託することなく自然
 
 に生まれること)にして 等しく相を具足し身を荘厳する 法喜(ほうき:教
 
 法の喜び)・禅悦(ぜんねつ:禅の喜び)を食にして 更に他の食想はない 
 
 諸々の女人はあることなし また諸々の悪道もない 富樓那比丘は 功徳こと
 
 ごとく達成満了して まさにこの浄土の 賢聖衆の甚だ多くを得るであろう 
 
 このような無量の佛事を 我は今ただ略して説くのだ
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回まで釈迦は、富楼那への授記に関して比丘たちへ伝えたことを偈をもって説
いていましたが、今回はその偈の終わり部分となります。
 
先ず前回の部分では、富楼那はすでに大神通を得て四無礙恵を具足し常に清浄の
法を説き、精神の義を悠長に演説し、諸々千億の衆生を教化して大乗の法に慣れ
させるように誘導して、自ら佛土を浄め、今後の未來に於てもまた無量無数の佛
を供養し正法を護り助宣して、また自ら佛土を淨め、常に諸々の方便を用いて法
を説くことに怖れる所なく、また計り知れないほど多くの衆生を済度して一切智
を成就させ、そして更にまた諸々の如來を供養しその法を護持して、それから後
になってようやく成佛するであろうと釈迦は予言を説いていました。
 
さて今回の偈の続きは、次のようです。
 
 その佛の號を名付けて法明という その国を善淨と名付け 七宝で合成されて
 
 荘厳された所となる 劫を名付けて宝明とする 菩薩衆は甚だ多く居て その
 
 数は無量億であり 皆が大神通に渡っていて 威徳力を具足して その国土の
 
 至る所に充満するだろう 声聞もまた無数にして 三明・八解脱を身に付けて
 
 いて 四無礙智を得ている これ等をもって僧侶の集団とする その国の諸々
 
 の衆生は 婬欲を皆すでに断じて 純粋一律に化生にして 整った相を具えて
 
 身を荘厳する 教法の喜びと禅の悦びを食にして 更に他の食想はない 諸々
 
 の女人はあることなく また諸々の悪道もいない 富樓那比丘は 功徳ことご
 
 とく達成満了して まさにこの浄土の 賢聖衆の甚だ多くを得るであろう こ
 
 のような無量の佛事を 我は今ただ簡略化して説いているのだ
 
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:「是れ等を以て僧とせん」の僧とは、三明・八解脱があって四無礙智
     を得ている声聞のことを指しているのでしょうか?
 
その謎2:「是の如き無量の事 我今但略して説く」と最後に言っているのは、
     これまで説いた内容はすべて佛事についてであり、その内容はあまり
     に無量であるので、富楼那の修行の在り方をその代表的な模範として
     示すことにより、あえて概略だけ説いたということでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
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コメント: 2
  • #1

    安田 和正 (木曜日, 09 4月 2015 22:57)

    『釈迦は先を急ぎ、今は略して説く僧侶の佛事』
    『佛陀とは辟支佛?』

  • #2

    ぶっけん (木曜日, 08 12月 2016 15:59)

    算数・譬喩も結果データにはかなわない。