第1-14日 Vol.14  文殊と釈迦の関係 【安楽行品第十四】(一~四行)

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■■第1-14日 Vol.14
 
 文殊と釈迦の関係
 
  【安楽行品第十四】
  (一~四行)
   
■■今日の一偈一句
 
 ソ トキ モンジュシリ ホウオウジボサツマカサツ  ホトケ モウ モウ    セソン コ モロモロボサツ ハナハ
 爾の時に文殊師利法王子菩薩摩訶薩、佛に白して言さく、世尊、是の諸の菩薩は甚
 
  コ ア ガタ  ホトケ キョウジュン     ユエ ダイセイガン オコ  ノチ アクセ  オイ コ 
 だ爲れ有り難し。佛に敬順したてまつるが故に大誓願を發す。後の惡世に於て是の
 
 ホケキョウ ゴジ ドクジュ ト   セソン ボサツ マカサツ ノチ アクセ オイ  イカニ   ヨ コ
 法華經を護持し讀誦し説かん。世尊、菩薩摩訶薩後の惡世に於て云何してか能く是
 
  キョウ ト
 の經を説かん。
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に文殊師利菩薩は、釈迦へ申し上げたのだった。「世尊、この諸々の菩薩たち
 
の言い分は大変にありがたいことでございます。佛の教えに従順であるからこそ大誓
 
願を起したのでありましょう。後の悪世に於てこの法華経を守り抜き修学して説き奉
 
るとは...。ところで世尊、この菩薩たちは後の悪世に於てはどのようにすれば上
 
手くこの経を説くことができるのでありましょうか。
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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全品での菩薩ほか身内眷属の釈迦への誓いにより、何らかただ事ならないムードを呈
してきました。
ここでその集団から離れひっそり文殊師利菩薩は釈迦へ相談を持ちかけているようで
す。
また、釈迦の戸惑う精神を休ませてあげたいという気持もあるように思えますね。
 
この文殊の言葉に「菩薩たちが・・・・大誓願を發す」とありますね。
この「大誓願」とは全品を良く見ると「誓言(を作さく)」となっています。
この請願と誓言との違いですが、こういったちょっとした言葉の微妙な変化は法華経
の中では実際に見逃せないのです。
 
同じような言葉で多少意味が異なるあたりの微妙な違いに微妙なヒントが隠れている
のが法華経の特徴です。
意地の悪い教え方のようにも思えますが、正しい意味の些細な変化にふと気づくこと
はとても大切な功徳を得ているのであります。
そして、文字の一つ一つにも重要な意味があることをわかることは、法華経を読む人
に仏眼をお与えくださっていると同じなのです。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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 まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
 その謎1:文殊と釈迦はどんな関係にあるのでしょう?
 
 その謎2:釈迦への文殊の話しかけ方は他の菩薩へのあきれた嫌味にもとれるので
      はないでしょうか?
 

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  4. 今 日 の 知 識 !  (道)
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文殊師利法王子菩薩摩訶薩という名前は菩薩の中でもとても偉そうに思えますね。
法王子ですから法師の王子様ということでしょうね。
文殊は序品第一ですでに弥勒菩薩と共に最初に出てきています。
ですからとりわけ文殊菩薩と弥勒菩薩は法華経の中でもとても重要な二人の菩薩であ
るように思えるのです。
 
前にも申しましたが、釈迦の弟子の中心は声聞たちですから、菩薩であるこの二人は
どうやら純粋な弟子ではないようなのです。
法華経の中で数々の菩薩たちは皆、釈迦に対しては各々が自由に問い合わせたり、疑
問をぶつけたりしています。
 
はっきりいって文殊と釈迦との関係は法華経の中でははっきり示されてはいないので
す。
恐らく重要な取引関係者みたいな間柄なのでしょう。
 
また、釈迦も文殊も弥勒も皆、前世は遥か古い時代から存在しているのです。
しかし、序品の文殊の話では文殊は古くから弥勒を知っていますが、弥勒のほうはそ
れほど知らなかったのです。
そして、この三者が巡り会い知り合ったのは釈迦がこの法華経解明をはじめて達成し
たこの代であったのです。
 
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釈迦が法華経を全解明するという極めて記念すべき状況にこの三者は法華経の登場者
としてはじめて掲載されたと考えるのも、また的を射た考え方ではないでしょうか?。
 
なお、文殊の釈迦への問合せ方に何となく意味ありそうな裏があるようにも感じられ
ますね。
それだけに文殊は他の菩薩よりかなり鼻の高い一面を持った菩薩に感じられるのです。
それは、文殊は釈迦と同様に最も古い時代から存在していて、その古い時代には釈迦
もまだ修行菩薩だったこともあるのです。
文殊も名前こそ変化してますが最初から菩薩だったのです。
 
ところが釈迦は長い歴史の途中で成仏して如来になったのですが、文殊は今までずっ
と菩薩のまま佛にはなってはいないのです。
そのかわり菩薩の位としては最も長い部類に属するのです。
いわばこの世に長居し過ぎたという感じなのですね。
そろそろ弥勒は佛へと出世しても良さそうなのになかなか成れずにいるわけなのです。
 
そこで他の菩薩修行者達へ何らか嫌味めいたり、成仏を越されまいと見栄を張る気持
も案の定あるのかも知れません。
また何故長い間成仏をできないという理由も、どの菩薩よりも知り尽くしている反面
教師みたいにひねくれた所が往々にしてあるのかも知れません。
じっくり注意深く様子を見守って文殊の本来の意図するものは何かを知ることが重要
でしょう。
 
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  5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
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この品は安楽行について、実際には戦いを好まず安静に修行を過ごせ、それが一番楽
で堅実な修行法であると釈迦は教えているのです。
全品と対比して静養を勧めているようですから釈迦の教えは非常に矛盾していると感
じられる方も多いでしょう。
 
なお、この品では全品の菩薩集団などの誓言を受けた釈迦の状況に対し文殊が問いか
けた、つまり文殊として全品の菩薩たちへはどういうこれからの指導が望ましいかと
いうことなのでしょう。しかしながら、釈迦はここでは問い合わせた文殊に対してこ
そ指導を与えているようにも思えます。
 
全品の菩薩たちが今すぐにも釈迦の言いたいことを理解をできているわけではない。
すなわち、解るまで放っておけばよいのだが、それを無理に指導することは良くなく、
逆に刺激を与えすぎる結果になりかねないという戒めを釈迦は文殊へ知らせたいのだ
と考えれば、先見されてくるのではないかと思います。
 
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  6. 今 日 の 振 り 返 り !(脱)
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釈迦は激しい戦いを好んで見せたり、またある時には落ち込んで静けさが修行の第一
であると言ったりで教えに何一つ統一性が感じられないなどと考えてしまいます。
 
しかし、これが釈迦の十分考えてのことなのでしょう。釈迦は統一の取れたこれぞ一
つの真実は釈迦以外誰も知りえないし、知ったところで大混乱だとわかっているので
しょう。ですから釈迦は問い合わせる相手によりけり、その真実へのヒントを上手く
その者各々に合わせた、最もふさわしい形で教えているのです。
 
たとえば、このパソコンも使い方は案外、人各々に全然違うものですよね! でも大
体の種別や個性のおおまかなタイプ別には似通った分類ができるのです。皆さんは法
華経に登場するどの菩薩あるいは声聞に似ているでしょう? そのように各々にふさ
わしい生き方をし、その上で目指すべき目的は但同じ一つなのです。
 
今回もお読みいただき、誠にありがとうございました。
末永くご愛読いただけますよう、今後とも何とぞよろしくお願いいたします。
 
  (ぶっけん)
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