第1-24日 Vol.24  淨華宿王智如來の国 【妙音菩薩品第二十四】(一~六行)

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■■第1-24日 Vol.24
 
 淨華宿王智如來の国
 
  【妙音菩薩品第二十四】
  (一~六行)
 
■■今日の一偈一句
 
 ソ トキ シャカ ムニブツ ダイニンソウ ニッケイ コウミョウ ハナ オヨ ミケンビャクゴウソウ ヒカリ ハナ
 爾の時に釈迦牟尼佛、大人相の肉髻の光明を放ち、及び眉間白毫相の光を放つ
 
   アマネ トウホウ  マンノクナユタ ゴウガシャトウ ショブツセカイ  テラ     コ カズ ス
 て、遍く東方百八萬億那由他恒河沙等の諸佛の世界を照したもう。是の數を過
 
  オワ  セカイ   ジョウコウショウゴンナヅ ソ クニ ホトケ    ジョウケシュクオウチニョライ オウ
 ぎ已つて世界あり、淨光莊嚴と名く。其の國に佛います、淨華宿王智如來・應
 
 グ ショウヘンチ ミョウギョウソクゼンゼイセケンゲ ムジョウジジョウゴジョウブテンニンシ ブツ セソン 
 供・正遍知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・佛・世尊と
 
 ナヅ       ムリョウムヘン ボサツダイシュ クギョウ イニョウ  モッ  タメ ホウ  ト
 號けたてまつる。無量無邊の菩薩大衆の恭敬し圍繞せるを爲て、爲に法を説き
 
      シャカムニブツ ビャクゴウコウミョウアマネ ソ クニ テラ
 たもう。釋迦牟尼佛の白毫の光明、遍く其の國を照したもう。
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に釈迦牟尼佛、偉大な三十二相の頭の頂上肉髻から光明を放ち、更に眉間
 
右巻きの白毛から光を放つて、広く東方にある百・八万・億・那由他・恒河沙等
 
の数に等しい無数の諸佛の世界をお照らしになられた。これだけの数を通り過ぎ
 
たほど彼方に世界があり、淨光荘厳国と名く。その国に佛がいらっしゃる、淨華
 
宿王華如来・應供・正遍知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師
 
・佛・世尊と名け奉る。無量・無辺の数の菩薩大衆に恭敬され囲まれながら、そ
 
の者たちのために法を説いておられる。釈迦牟尼佛の眉間白毛の光明は、広くそ
 
の国を照らしたのであった。
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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この品では、淨華宿王智如来という佛が紹介されています。
その名に宿王が含まれていますので前品の宿王華菩薩との何らかの関係がありそ
うですし、そのまま前品の状況に応じて釈迦は大人相の光明を放ったのでしょう。
また、この品ではあえて釈迦牟尼佛の名前を表示し単に佛や世尊とはしていない
ところに何かありそうですね。
 
ですから、前品で宿王華菩薩が話しかけている佛とはますます釈迦ではないまっ
たく別の佛とも考えられてくるのです。
また、釈迦は東方の彼方にある淨光荘厳国だけを照らし出したのではなく、東方
の方角にある無数の国々すべてにも一緒に大光明を放って照らしているのも意味
があるかもしれません。
 
その無数の国々には各々の佛がいて各々にそれらの国に奉られているのです。そ
の諸佛全てに釈迦は大光明で照らしたのです。
それは東方のすべての諸佛をして淨光荘厳国に注目を集中させたということでし
ょう。
そういう手段は、100%ものにしてみせる何事にも怠り無い百発百中の釈迦の
完璧手段といえるのでしょう。
 
それだけ淨光荘厳国は前品の本事品に対し絶対逃せない存在だったと考えられま
すね。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:釈迦が放った大人相の肉髻の光明と眉間白毫相の光明とは別々の意味
     の光明でしょうか?
 
その謎2:釈迦にとってひょっとしたら淨光荘厳国の淨華宿王智如来は敵なので
     しょうか?
 

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  4. 今 日 の 知 識 !  (道)
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大人相とは三十二相という佛や菩薩の各々の身に具備した三十二の特徴のことで
す。
肉髻や眉間白毫はその三十二相のうちの各々ひとつです。
 
肉髻は頭の頂部が肉が厚く盛り上がっている相であり、眉間白毫は眉間に右巻き
の白毛があるという相です。
釈迦よりもっと以前の太古の佛には皆あった相なのです。そのような恐れさせる
よう飾られた身体を荘厳相ともいい、大衆を見掛けから明かに佛であると気付か
せ信頼を自ずと得ることで尊敬させたり喜ばせたりでき、佛や菩薩には元々備わ
っていた特徴なのです。
 
この品で釈迦は肉髻と白毫の2つの光明を同時に放ったとありますが、単にダブ
ルパワーを発揮して見せたのでしょうか? これは単に豪華に目立ちたかったり、
驚かすことが釈迦のオリジナルの趣味とは考えづらいことです。
 
そして、ましてや無意識な大怪物でもないのですから、何かきっと意味があると
思ったほうが得策でしょう。
 
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ところで、肉髻の光明とは頭上から発するのですから、爆発的で放射状な光と考
えられられるでしょう。それに対し、眉間の白毫から発する光明とは眉間の集中
力による狙い目つけた念力の鋭い光明と考えられるのではないでしょうか。
つまり、ウルトラマンのレーザービームです。それではこの2つの種類の光明を
釈迦はどのように使い分けているのでしょう?
 
諸佛は皆、宇宙に通じているのです。ですから、釈迦の肉髻の光明とは宇宙全般
に知らしめるため発したのです。そして、眉間の白毫ビームは一直線に淨光荘厳
国を狙い定めるためなのです。なお、釈迦は肉髻から発散するパワーにより宇宙
全般から神通の光のエネルギーを存分に溜め得る機能なども持っているのかもし
れませんね。
 
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  5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
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佛とは高度な智慧を持ち、悟りが相当に進んでいる特定されたものをいうらしい
のです。ですからあの世の佛同士は決して敵対関係には無いのです。
佛同士はいつもこの世の異変の対策などを共同して検討しているのです。
 
しかし、この世の政治家議員のように各々に意思の内面では異なるものもあるの
です。
ですからあの世でも様々にお付き合いというものは佛でも難しいものなのでしょ
う。
 
淨華宿王智如来は恐らく釈迦のようにこの世での王様の過去経験を持つ如来なの
かもしれません。ただし、釈迦との違いは王家から出家せず、佛になっても王位
を辞めない佛なのかもしれません。
 
この世の王とは古代からあの世の神への信仰を代表してきたものであり、佛を信
仰するのは世俗民のほうと決まっていたのかもしれません。
そういう意味から王の座への未練と神への信仰を僅か残しているのが淨華宿王智
如来なのかもしれません。
なお、これは薬王菩薩や宿王華菩薩などにもいえることかもしれません。ですか
ら、釈迦にはこれらいまだ神への信仰を残す王暦のある佛や菩薩を本当の仏法へ
入れしめようとする達成度が残っていると考えられるのです。
 
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  6. 今 日 の 振 り 返 り !(脱)
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なかなか如来と如来との関係は保つことが難しいものなのですね。いつかは戦わ
なければならない定めがあるようです。
その点は地上に現れた悪の怪獣をやっつけに来るウルトラマンのように簡単には
いかないことがよくわかりましたよね。
 
この勝負がついた時各々の如来はどうなるのでしょうか? きっとどちらかが宇
宙のもずくとなつて無の境地に還っていくのでしょうか? そう考えると、ひょ
っとしたら如来という最終手段で勝てたならそのまま佛の位を延長できたり、再
びこの世へ生まれてこれたりする特典があったりするのでしょうか? 
 
今すぐにはわかりませんよね。釈迦が自身が佛として生まれてきたと悟った時、
そして更にそれも如来であると悟った時、どんな決意や覚悟が求められたことで
しょう?
 
これはすでに宿命ですね、自分の自由意思だけではどうすることもできない、た
だ与えられた宿命の意味と解決策を探し出すしかなかったのですね。
この釈迦の生き方を信じましょう! 自分が何をしたいか? その自然な欲求は
無意識にも自身の宿命を探しているものかもしれません。
 
 
今回もお読みいただき、誠にありがとうございました。
 
末永くご愛読いただけますよう、今後とも何とぞよろしくお願いいたします。
 
  (ぶっけん)

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん (土曜日, 23 5月 2015 23:05)

    『宿命を知りたがる自然な欲求』