9D · 09日 8月 2021

第2-9日　Vol.37　　學・無學の聲聞の弟子二千人　【授学無学人記品第九】（六～九行）

　
　
★★　きょうの謎！
　　　
　　　
その謎１：佛に成るという授記と阿耨多羅三藐三菩提を得る授記は同じものなの
　　　　　でしょうか？
　　　
その謎２：阿耨多羅三藐三菩提とはどういうものなのでしょうか？
　

　　　　
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■■第2-9日号　Vol.37
　　　
　學・無學の聲聞の弟子二千人
　
　　【授学無学人記品第九】
　　（六～九行）
　
　　　
■■今日の一偈一句
　　
　ﾓ　ﾎﾄｹ　ｱﾉｸﾀﾗ　ﾐｬｸ　ﾎﾞﾀﾞｲ　ｷ　ｻｽﾞ　　　　　ﾜ　ﾈｶﾞｲｽﾃﾞﾏﾝ　ｼｭ　ﾉｿﾞﾐﾏﾀﾀ
　若し佛阿耨多羅三藐三菩提の記を授けられば、我が願既に滿じて衆の望亦足り
　
　　　　ｿ　ﾄｷ　ｶﾞｸ　ﾑｶﾞｸ　ｼｮｳﾓﾝ　ﾃﾞｼ　　ﾆﾝ　ﾐﾅｻﾞ　　ﾀ　　ﾋﾄｴ　ﾐｷﾞ　ｶﾀｱﾗﾜ
　なん。爾の時に學・無學の聲聞の弟子二千人、皆座より起つて偏に右の肩を袒
　
　　　　ﾌﾞﾂｾﾞﾝｲﾀ　　ｼﾝ　ｶﾞｯｼｮｳｾｿﾝ　ｾﾝｺﾞｳ　　　ｱﾅﾝ　　ﾗｺﾞﾗ　ｼｮｶﾞﾝ　ｺﾞﾄ
　にし、佛前に到り一心に合掌し世尊を瞻仰して、阿難・羅候羅の所願の如くに
　
　　　　ﾒﾝ　ｼﾞｭｳﾘｭｳ
　して一面に住立せり。
　
　　　
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　　1.　今日の解読！　　（苦）
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もし佛が阿耨多羅三藐三菩提の記を授けてくれるならば、我の願いはもはや適う
　
に等しく衆生の望みもまた充足するでしょう。その時に学識ある者ない者たちが
　
共である声聞の弟子二千人は、皆が座より起ち上がって体をひねって右の肩をあ
　
らわにして、佛前に進み一心に合掌し世尊を仰ぎ見つめ、阿難と羅候羅の行った
　
請願と同じようにして一同に整列したのだった。　
　
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　　2.　今日の説法！　　（集）
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学・無学の声聞の弟子二千人とは、仏教の学識習得に関してピンからキリまでが
一かたまりに共存している二千人の弟子をいうようです。
こういった仏教に関して興味本位な者から熱心な修学者までが二千人集って、釈
迦の親族弟子である阿難・羅候羅を頼って集団となっていたようです。
　　　
これら二千人の弟子は、現代ならまだ高校生のような学問の大切さや社会の受け
止め方などがまだいい加減で、どのように役立ったらよいかよく知らない者たち
の集まりなのでしょう。
　　　
確かな心がけも未成熟なまま、一番の血気盛んで生意気盛りで、ある意味では若
き侍集団みたいなものでありましょう。
　
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そのリーダー格が阿難と羅候羅であるらしく、支持する二千人の声聞は恐らく自
分勝手で派手な者も多く、あまり言うことを聞かない者たちばかりを統率してき
たリーダーのこの二人はなかなか男らしくて格好いい感じがしますね。
　　　
なお、阿難は羅候羅に対して年上で上司のような立場なのでしょう。
その阿難が堂々と釈迦へ向い、胸を張って自分たちにも取り分があると申し出る
といなや、弟子の二千人たちは一斉に号令を合わせたように座より起立し、例の
心の潔白さを示す習わしで右の肩を脱いであらわにし、一同に阿難と羅候羅と同
じようにして合掌し、釈迦に請願を行なったのです。
　
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　　3.　今日の謎 !　　　（滅）
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう！
　　　
その謎１：佛に成るという授記と阿耨多羅三藐三菩提を得る授記は同じものなの
　　　　　でしょうか？
　　　
その謎２：阿耨多羅三藐三菩提とはどういうものなのでしょうか？
　