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第3-7日 Vol.63  彼の久遠を観ること尚今日の如し 【化城諭品第七】(八~十三行)



★★ きょうの謎!
  
その謎1:釈迦は大通智勝佛の存在した久遠の昔から現在までの時間の長さには、計り知れ

     ないほど尊い歴史があると教えたいのでしょうか、それとも何も変わっていな

     い、ただあっけらかんとした長さだけだと教えたいのでしょうか?
   
その謎2:釈迦にとって、過去大昔の佛はどのような存在なのでしょうか?
 
   
■■第3-7日 Vol.63  
   
 彼の久遠を観ること尚今日の如し
 
  【化城諭品第七】
  (八~十三行)
   
■■今日の一偈一句
 
 コ モロモロ  コクド  モ  サンシ モ  サンシ  デシ ヨ ヘンザイ エ  ソ カズ シ
 是の諸 の國土を、若しは算師若しは算師の弟子、能く邊際を得て其の數を知
 
    イナ  イナ   セソン モロモロ  ビク コ  ヒト フ トコロ コクド  モ  テン
 らんや不や。不なり、世尊。諸 の比丘、是の人の經る所の國土の、若しは點
 
    テン     コトゴト マッ  チリ     ジン  コウ    カ ホトケ メツ
 ぜると點ぜざるとを、盡く抹して塵となして、一塵を一劫とせん。彼の佛の滅
 
 ド  コノカタ マタコ カズ ス      ムリョウムヘン  マンノクアソウギコウ   ワレニョライ
 度より已來、復是の數に過ぎたること無量無邊百千萬億阿僧祇劫なり。我如來
 
  チケンリキ モッ  ユエ   カ クオン  ミ   ナ コンニチ ゴト  ソ トキ  セソン
 の知見力を以ての故に、彼の久遠を觀ること猶お今日の如し。爾の時に世尊、
 
 カサ  コ  ギ ノ   ホッ   ゲ ト  ノタマ
 重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言わく     
 
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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この諸々の国土の状態を、たとえば算術師若しくは算術師の弟子が、詳しく末端
 
まで計算してその数を知ることができるかどうか。知ることはできません、世尊。
 
諸々の比丘よ、この使い人の歩んだ所の国土の、たとえば墨の一点を落としたと
 
落とさざるとを、ことごとく抹消して粉々の塵となして、その一つの塵を一劫と
 
してみると。彼の大通智勝佛の滅度よりこのかたは、更にこの数を越えたること
 
無量・無辺・百・千・万・億・阿僧祇劫となる。我は如來の知見力を用いてわか
 
るのだが、彼の久遠の歴史を観測することはせいぜい今日一日の如くである。そ
 
の時に世尊、重ねてこの義を宣べようと想い、箇条の詩に説いて述べました   
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回のこの品では、大なる三千大千世界の国土の並大抵無き長い歴史の長さのス
ケールを、ある使い人がその大なる国土の土量全ての分量でこしらえた墨液を一
滴一滴地道にたらし続けて全ての墨液が無くなるほど長い時間を経ているという
喩えに対し、今回はその長さの国土の測量をどんなプロの算術師やその弟子が計
測しても計り知れることではないと言っています。
   
そして、釈迦はこの計り知れなく長く地道に歴史を刻んできたこの大なる国土の、
墨を落としたところ、落としていないところ、そのどちらのところもひっくるめ
てごちゃ混ぜにしてから、更に粉々に破壊しつくしたとした場合の、その塵埃の
一つの粉を一劫の時間の長さと見なしたとすれば、大通智勝佛がこの世から滅度
して以来、経過した今までの時間の長さは、無量無辺百千萬億阿僧祇劫になると
説明したのでした。
   
ここで、少し詳細に考えますと、この無量無辺百千萬億阿僧祇劫の単位に対し、
この品の最初に示している大通智勝佛の居た時代は、今から無量無辺不可思議阿
僧祇劫の昔だといっていました。
この無量無辺不可思議阿僧祇劫と無量無辺百千萬億阿僧祇劫の単位は、良く似て
いますが、良く見ると不可思議と百千萬億の違いですね。
   
不可思議と百千萬億はどちらが大きい単位かといえば、不可思議のほうでしょう。
その違いの意味は塵埃の一つの粉の物質の単位に対し、更に計り知れないほど原
子の昔であるということなのでしょうね。
   
しかし、それらの計り知れない長い歴史すら、釈迦は佛眼をもって見れば一日の
長さの如く知り尽くしていると言っているのです。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:釈迦は大通智勝佛の存在した久遠の昔から現在までの時間の長さには、
     計り知れないほど尊い歴史があると教えたいのでしょうか、それとも
     何も変わっていない、ただあっけらかんとした長さだけだと教えたい
     のでしょうか?
   
その謎2:釈迦にとって、過去大昔の佛はどのような存在なのでしょうか?
 

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法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
本日品の続き解明文、【今日の謎!シリーズの答え、解説など詳細満載】
 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん成安田 (月曜日, 06 3月 2017 20:54)

    ことごとくまで計算をし尽したところで、それにより答えの真実に近づくものではない。
    と、いうことを釈迦は言っているのだと思います。
    自分のできるところまでやったからいいじゃないかという、よくある誉め方・・それは釈迦の真実への教えには何も通用しないのです。
    釈迦は頻繁に言っています、それはたまたま得た真実のほうが努力を重ねたたまものより優れているのだと。
    そんな教えなどは本当にあったのだろうか?と、疑いたくもなりますが、法華経の中には本当に書かれているのです。
    人の知恵では決して計り知れない、それが宇宙の真実なのだと。
    無駄であることを教えられることこそ、かけがえのない価値や利益ではないでしょうか。