第4-23日 VOL.107  法華經を聞くことを得る力なり 【薬王菩薩本事品第二十三】(十五~二十行)


 
★★ きょうの謎!
   
その謎1:現一切色身三昧(げんいっさいしきしんざんまい)とは、どういうものなので

     しょうか?
   
その謎2:現一切色身三昧とは本当に法華経を聞けることになる力なのでしょうか?
 
   
■■第4-23日 VOL.107  
   
 法華經を聞くことを得る力なり
 
 【薬王菩薩本事品第二十三】
 (十五~二十行)
 
  
■■今日の一偈一句
  
 ソ トキ  カ ホトケイッサイシュジョウキケンボサツオヨ モロモロ ボサツ モロモロ ショウモンシュ タメ  ホ
 爾の時に彼の佛、一切衆生憙見菩薩及び衆 の菩薩、諸 の聲聞衆の為に、法
 
 ケキョウ ト      コ イッサイシュジョウキケンボサツネガ クギョウ ナラ ニチガツジョウミョウトクブツ
 華經を説きたもう。是の一切衆生憙見菩薩樂つて苦行を習い、日月淨明徳佛の
 
 ホウ ナカ オイ  ショウジンキョウギョウイッシン ホトケモト     マンニセンザイ マン オワ
 法の中に於て、精進經行して一心に佛を求むること、萬二千歳を滿じ已つて、
 
 ゲンイッサイシキシンサンマイ エ コ サンマイ  エオワ  ココロオオイ カンギ スナワ ネンゴン ナ
 現一切色身三昧を得。此の三昧を得已つて、心大に歡喜して即ち念言を作さく、
 
 ワレ ゲンイッサイシキシンサンマイ エ   ミナコ  ホケキョウ キ     ウ チカラ  ワレ イマ
 我、現一切色身三昧を得たる、皆是れ法華經を聞くことを得る力なり。我、今
 
 マサ ニチガツジョウミョウトクブツオヨホケキョウクヨウ
 當に日月淨明徳佛及び法華經を供養すべし。
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に彼の佛は、一切衆生憙見菩薩及び大衆の菩薩、諸々の聲聞衆の為に、法
 
華経を説いておられた。この一切衆生憙見菩薩は自ら願って苦行を修習し、日月
 
淨明徳佛の法の中に於て、精進し経行して一心に佛を求むること、一万二千年の
 
歳月を満了し、現一切色身三昧を得たのである。この三昧を得終って、心大いに
 
歓喜して即座にこのように思った、我が、現一切色身三昧を得たるは、皆これ法
 
華経を聞くことを得る力なり。我は、今まさに日月淨明徳佛及び法華経を供養す
 
べし、と。
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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ところで前回のこの品では日月淨明徳如來の国には女人と共に地獄・餓鬼・畜生
・阿修羅等の天と人を除いた六道つまり四悪道が存在しないという謎を話題にし
て見ましたが、今回はその不思議な国で彼の佛、つまり日月淨明徳如來は、一切
衆生憙見菩薩を中心に菩薩大衆および多くの声聞衆の為に法華経を説いておられ
たという状況から始まります。
   
ところで、ここで初めて一切衆生憙見菩薩という名前が登場しているのですが、
この一切衆生憙見菩薩とは後の藥王菩薩であることが今後に書かれていることか
ら解かると思います。
   
なお、この一切衆生憙見菩薩とは釈迦の姨母の驕曇弥など複数の眷属が共に未来
成佛する際の一切衆生喜見如來という名號と同じという事も以前少しお話してい
ましたね。
ですから、この一切衆生憙見菩薩にはとても重要な謎が隠されているということ
があらためて解かると思います。
   
その点で、この日月淨明徳佛の国は女人そして四悪道が存在せず、とても平穏で、
諸々の難が生ずることが無かった国だったわけなのですが、それなのに薬王菩薩
はあえて危険な供養の術を得意とするというちょっと意味不明な特徴を備えてい
るという不思議があるのです。
  
ですから、難が生じない国の特徴の反面には、難を事前に防ぐための呪いや妖術
がとても発達していたということなのかもしれません。
   
この一切衆生憙見菩薩は自ら願って苦行を修習し、日月淨明徳佛の元においてた
だひたすら精進修行を行い、一万二千年の歳月を費やして現一切色身という三昧
を得ました。
   
一切衆生憙見菩薩にとってこの三昧を得れたことが最高の喜びであり、その理由
は、この三昧を得ることにより初めて法華経を聞くことができるようになれると
いう不思議の力を得ることができたと悟ったようです。
   
一切衆生憙見菩薩は、この三昧を得た時、心に誓いました。
今こそ、我は、日月淨明徳佛と法華経を供養します、と。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
   
その謎1:現一切色身三昧(げんいっさいしきしんざんまい)とは、どういうも
     のなのでしょうか?
   
その謎2:現一切色身三昧とは本当に法華経を聞けることになる力なのでしょう
     か?
 

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法華経 序品第一

 

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4-23

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コメント: 3
  • #1

    ぶっけん成安田 (土曜日, 22 4月 2017 19:33)

    今の世の中は様々な資格取得が流行りなのでしょうか?
    資格受験は確かに本人のためになると思います。
    しかし、それは本人自らが国家的に成長し自身の人生こそを創り上げることにあるのが答えのように思えます。
    結局のところ、国家資格といえど実際の国家権力を他者へ活かすには直接国の職員に勤めるのが手っ取り早い効果であることが実情のようです。
    どうやら、その現状は歴史上古くから変わることなく、それこそ国が一般国民へ与える国家資格というものは世界的にもかなり古くからあったらしいのです。
     
    今回の薬王菩薩本事品では、その主人公たる薬王菩薩の前身である過去世の一切衆生憙見菩薩にとって、かけがえもなく取得できた資格のようなものが現一切色身という三昧だったのです。
    その三昧を得れたことが一切衆生憙見菩薩にとって最高の喜びであり、その三昧を得ることにより初めて法華経を理解できるようになれるという不思議な力を悟れたようです。
       
    一切衆生憙見菩薩は、この三昧を得た時、心に誓いました。
    今こそ、我は、日月淨明徳仏と共に法華経を供養します、と。

  • #2

    ぶっけん成安田 (日曜日, 23 4月 2017 19:23)

    【虚空から真空へ】
    空は長年で変化している、いつも見ていたようで見てなかった空。
    今見る空が一番素敵だ、好きになれるから見るようになった。
    若い頃の空は毎日有って当たり前、好奇心など知らない。
    朝が来て暮れていくだけの繰り返しのみんなの空しか知らなかった。
    しかし、朝が来ないことがあったら・・と思う頃から空を心配してあげた。
    そうしたら、知らないうちに空がこんなに素敵になった。
    これが「自分の空」

  • #3

    ぶっけん成安田 (水曜日, 23 8月 2017 09:08)

    【王国は実現しなくとも、天国と地獄はこの世に出現する】

    この世の現実に王国は実在し得なくとも、天国と地獄は共に存在している
    王国とは未だ実在し得たことのない理想像を追求し続ける姿である
    この世の国々はすべて、将来の王国の実現を永遠に目指す理想づくりが国の運営なのである
    それは、国として天国を目指すことが不可能に近いから、未だ起きていない王国を永遠に目指している姿である

    それに対し、私たち国民は地獄と常に背中合わせの天国に暮らすことを選択できているのである
    そのような一般国民が常に国同士の戦争を防ぐには、常に地獄と裏腹の天国の存在を永遠に守り抜くことである

    現一切色身三昧とは天上界、即ち天国の存在を一挙に示す現象パワーである
    これは王仏がこの世へ天国を現わして見せようとするパワーなのである

    (ぶっけん成安田)