第5-26日 Vol.138  毘沙門天王護世者、陀羅尼を説かん 【陀羅尼品第二十六】(二十八~三十五行)



 
★★ きょうの謎!
   
その謎1:勇施菩薩の陀羅尼神呪は恒河沙等の諸佛の所説であって、薬王菩薩の陀羅尼神呪

     の六十二億恒河沙等の諸佛よりやや所説の数が少ないようですが、これはどうい

     う意味でしょう?
   
その謎2:毘沙門天王護世者の護世者とはどういう者のことなのでしょう?
  
 
■■第5-26日 Vol.138
   
 毘沙門天王護世者、陀羅尼を説かん
 
 【陀羅尼品第二十六】
 (二十八~三十五行)
  
 
■■今日の一偈一句
  
 セソン  コ ダラニジンシュ ゴウガシャトウ ショブツショセツ   マタミナ ズイキ     モ
 世尊、是の陀羅尼神呪は恒河沙等の諸佛の所説なり、亦皆隨喜したもう。若し
 
 コ  ホッシ シンキ       モノ  スナワ コ  コ ショブツ シンキ オワ
 此の法師を侵毀することあらん者は、則ち爲れ是の諸佛を侵毀し已れるなり。
 
 ソ tキ  ビシャモンテンノウゴセシャ ホトケ モウ モウ    セソン ワレマタシュジョウミンネン  コ
 爾の時に毘沙門天王護世者、佛に白して言さく、世尊、我亦衆生を愍念し、此
 
  ホッシ  オウゴ   タメ ユエ  コ ダラニ  ト   スナワ シュ ト  モウ
 の法師を擁護せんが爲の故に、是の陀羅尼を説かん。即ち呪を説いて曰さく

   ア リ ナ リ ト ナリ  アナロ  ナビ  クナビ
   阿梨 那梨 莵那梨 阿那盧 那履 狗那履
 
 セソン  コ ジンシュ モッ ホッシ オウゴ   ワレマタミズカマサ コ キョウ タモ  モノ オウゴ
 世尊、是の神呪を以て法師を擁護せん。我亦自ら當に是の經を持たん者を擁護
 
    ヒャクユジュンウチ モロモロスイゲン
 して、百由旬の内に諸の衰患なからしむべし。
 
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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世尊、この陀羅尼神呪は恒河沙ほどの数に等しい諸佛の所説であります、また誰
 
もが隨喜することでしょう。もしこの法華経を受持する法師を侵毀(しんき:侵
 
して毀損する)することがあろう者は、直ちにこの者はこの諸佛を侵毀したこと
 
になる結末となります。その時に毘沙門天王・護世者が、佛に白して言さく、世
 
尊、我もまた衆生を愍念(みんねん:哀れみに思う)し、この法師を擁護するが
 
為の故に、この陀羅尼を説こう。直ちに呪を説いて曰さく
    
  阿梨(あり:一) 那梨(なり:二) 莵那梨(となり:三) 阿那盧(あ
 
  なろ:四) 那履(なび:五) 狗那履(くなび:六)
  
世尊、この神呪を用いて法師を擁護したい。我はまた自らに必ずこの経を受持す
 
る者を擁護して、百由旬の範囲内に於てさまざまな衰患(すいげん:杖木や毒薬)
 
を撲滅させて見せるべし。
       
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回に、勇施菩薩が薬王菩薩に続いて陀羅尼を説き終わると、今回、勇施菩薩は、
その説いた陀羅尼の説明を釈迦にしました。
それは、この陀羅尼神呪は、薬王菩薩の説いた六十二億恒河沙等の諸佛の所説の
ものに対し、恒河沙等の諸佛の所説であるそうです。また、この陀羅尼は皆が随
喜するものでもあるそうです。
   
そして、もし法師を欺き損失させるような者があれば、薬王菩薩の説くように同
じく諸佛を直接冒涜した者と等しく見なされ、即座に結末を迎えることになると
いうことです。
   
勇施菩薩がそのように説明した時、次に、毘沙門天王護世者が申し出ました。
世尊に対し、護世者もまた、衆生を哀れみに念い、この法師を擁護するがために、
陀羅尼を説こうと言い、直ちに神呪を説きました。
  
そして、護世者はこの神呪で法師を擁護すると共に、自らにこの法華経を受持し
ようとする者を直接擁護することで、百由旬(ひゃくゆじゅん:由旬は距離の単
位で、一由旬は牛の泣き声の聞こえる距離の四倍または八倍)の範囲内に於ける
さまざまな危害あるものを無くして見せることを約束しました。
  
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
  
その謎1:勇施菩薩の陀羅尼神呪は恒河沙等の諸佛の所説であって、薬王菩薩の
     陀羅尼神呪の六十二億恒河沙等の諸佛よりやや所説の数が少ないよう
     ですが、これはどういう意味でしょう?
   
その謎2:毘沙門天王護世者の護世者とはどういう者のことなのでしょう?
 

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法華経 序品第一

 

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん成安田 (火曜日, 26 9月 2017 08:55)

    法華経の最後を飾る陀羅尼とは神呪であり、正義なる攻撃を用いて悪を撃退するための呪文の経なのです
    菩薩の中にはこの陀羅尼神呪を最重要に用いており、薬王菩薩や勇施菩薩、そして毘沙門天王も説いています
    ところで、薬王菩薩とは釈迦仏が特に大切に守ってあげている菩薩なのですが、実は計り知れないほど長い前世から兄弟であった薬上菩薩が別に居るのです
    なお、勇施菩薩が薬上菩薩なのではなく、薬上菩薩は陀羅尼を用いない菩薩であるようです
    つまり、薬上菩薩とは薬王菩薩とは異なり、悪と戦う菩薩ではないということが解かるようです
    このあたりの解明から次第に最も重大な謎へと解き明かされていくのです

    (ぶっけん成安田)