第7-26日 Vol.194  爾の時に羅刹女等あり 【陀羅尼品第二十六】(四十二~五十行)

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★★ きょうの謎!
 
その謎1:羅刹女とはどういう者たちなのでしょう?
 
その謎2:羅刹女たちは法師にたとえどんな欠点があろうとそれを補ってくれるのでしょう

     か?
 
 
■■第7-26日 Vol.194
 
 爾の時に羅刹女等あり
 
  【陀羅尼品第二十六】
  (四十二~五十行)
 
■■今日の一偈一句
 
 ソ トキ  ラセツニョトウ     ランバ ナヅ   ビランバ  ナヅ   コクシ  ナヅ
 爾の時に羅刹女等あり、一を藍婆と名け、二を毘藍婆と名け、三を曲齒と名け、四
 
  ケ シ ナヅ    コクシ ナヅ    タホツ ナヅ   ムエンゾク ナヅ    ジヨウラク
 を華齒と名け、五を黒齒と名け、六を多髪と名け、七を無厭足と名け、八を持瓔珞
 
  ナヅ   コウタイ  ナヅ   ダツ サイシュジョウショウケナヅ コ   ラセツニョ キシモ ナラビ
 と名け、九を皐諦と名け、十を奪一切衆生精氣と名く。是の十羅刹女、鬼子母並に
 
 ソ  コオヨ ケンゾク トモ ブッショモウ  ドウショウホトケ モウ モウ    セソン ワレラ マタホケキョウ
 其の子及び眷屬と倶に佛所に詣で、同聲に佛に白して言さく、世尊、我等亦法華經
 
  ドクジュジュジ  モノ オウゴ   ソ スイゲン ノゾ  ホッ  モ  ホッシ タン ウカガモト
 を讀誦し受持せん者を擁護して、其の衰患を除かんと欲す。若し法師の短を伺い求
 
   モノ     タヨリ エ      スナワ ブツゼンオイ シュ ト  モウ
 むる者ありとも、便を得ざらしめん。即ち佛前に於て呪を説いて曰さく
 
  イデビ(一)イデビン(二)イデビ(三)アデビ(四)イデビ(五)デビ(六)デビ(七)デビ(八)デ
  伊提履  伊提泯 伊提履  阿提履 伊提履  泥履  泥履  泥履  泥
 
  ビ(九)デビ(十)ロケ(十一)ロケ(十二)ロケ(十三)ロケ(十四)タケ(十五)タケ(十六)タケ(十七)ト
  履  泥履  樓醯  樓醯  樓醯  樓醯  多醯  多醯  多醯  兜
 
  ケ(十八)トケ(十九)
  醯  菟醯

 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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その時に羅刹女等が居て、一を藍婆と名づけ、二を毘藍婆と名づけ、三を曲齒と名づ
 
け、四を華齒と名づけ、五を黒齒と名づけ、六を多髪と名づけ、七を無厭足と名づけ、
 
八を持瓔珞と名づけ、九を皐諦と名づけ、十を奪一切衆生精氣と名づく。この十羅刹
 
女は、鬼子母並びにその子及び眷属と共に佛所に参詣し、同じく声を共にして佛に明
 
白に申し上げた、世尊様、私等もまた法華経を読誦し受持する者を擁護して、その危
 
害あるものを取り除いてあげたいと思います。もし法師の欠点を探り求める者が居よ
 
うとも、近づくきっかけを得れないようにします。その場で佛前に於て呪を説いて申
 
しあげた
 
 伊提履 伊提泯 伊提履 阿提履 伊提履 泥履 泥履 泥履 泥履 泥
 
 履 樓醯 樓醯 樓醯 樓醯 多醯 多醯 多醯 兜醯 菟醯
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回では、毘沙門天王護世者に続き持国天王が名乗り出て、陀羅尼神呪を説きました。
 
そして次に今回は、その場に羅刹女が現れてきました。
 
その羅刹女は十人居て、一を一を藍婆(らんば)、二を毘藍婆(びらんば)、三を曲
 
齒(こくし)、四を華齒(けし)、五を黒齒(こくし)、六を多髪(たほつ)、七を
 
無厭足(むえんぞく)、八を持瓔珞(じようらく)、九を皐諦(こうたい)、十を奪
 
一切衆生精氣(だついっさいしゅじょうしょうけ)という名でした。この十人の羅刹
 
女は、鬼子母並びにその子及び眷属たちを引き連れて佛所へ参詣してきていて、全員
 
が声を合わせて佛に申しあげました。
 
「 世尊さま、私たちもまた法華経を読誦して受持する者を擁護して、その不安や危
 
険な材料を除いてあげたいと思います。もしも法師の欠点を洗い出そうとする者があ
 
ろうと、そのわずかなきっかけも得られないようにしてみせます 」
 
そう言うと、すぐさまに佛前に於て神呪を説き始めました。
 
「 伊提履 伊提泯 伊提履 阿提履 伊提履 泥履 泥履 泥履 泥履 泥
 
 履 樓醯 樓醯 樓醯 樓醯 多醯 多醯 多醯 兜醯 菟醯 」
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:羅刹女とはどういう者たちなのでしょう?
 
その謎2:羅刹女たちは法師にたとえどんな欠点があろうとそれを補ってくれるので
     しょうか?
 

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法華経 序品第一

 

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7-26

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん (日曜日, 26 11月 2017 12:11)

    今品の十羅刹女という十人の凶暴な女人修行者は、いわゆる敵対に対する始末屋集団なのです。
    これら女人修行者たちはグループを組み、その凶暴手段を用いて仏道修行への過酷な妨害に悩む一人一人の法師を守り抜くことを新たな宿命として自主的に編成され、さらにその行為を仏に認められた防衛組織なのです。
    仏教においてこのような凶暴手段を用いた防戦を行なってよいのか?と強烈な疑問を生じると思いますが、この必要性を最初に仏に申し出たのは自らの焼身供養を仏に奉じた薬王菩薩でした。
     
    私は近年、地域的な孤立無援による自殺があまりに多発していたことに対し、地域の自殺対策講習会などが開催され、そこへ幾度か参加したことがあります。
    その講習会では地域の自殺対策を自主的に興味深く知りたい有志の人々が集まることで結構和気あいあいと様々な質問や意見が交わされていました。
    その活発な意見交換は必ず地域のためになることですし、私はとても望ましい対策であると感じていました。
    しかし、実際の自殺防止活動となる場合に、その活動組織づくりと運営自体が究極の難しさがあることに気付かされたのです。
     
    どのような難しさがあるかと言いますと、地域としてはこれらの自殺防止対策の講習を精神医学医師へ依頼しているのです。
    つまり、今すぐにも必要と考えられる地域自殺防止ネットワークづくりのための皮きりとなるこの講習会ですので、その求められているネットワークは講師の精神医学施設を保持している医師などの学識経験者が中心になる活動組織を意味するようです。
    ところで、こういう動きに対し、これとまったく同じような助け合いネットワークづくりとしては、そもそも古くから地域に目指し存在している各寺院とその檀家グループ、その他、地域の神社の氏子崇拝グループが今後も義務的に、かつ有力に手掛けてきていくべきこととも言えるからです。
     
    よって、それら旧来からの地域的な人道保護と助け合いによる住みながらの連携こそをその古くからの習慣として持続させていくべきことであり、その基本体制と心掛けを止めたら地域の寺院も神社も長い歴史に対し遂に幕を閉じるしかなくなることが結論と言えるからです。
    長い物には巻かれろと昔から云われますが、その長い物の組織にこそ古くから十羅刹女のような防衛集団が存在しながら見守り、とかく孤立無援となりやすい寺院住職や神社神職の立場を守護してきていた秘密があるからです。
     
    ですから、地域一般の孤立者を平穏に守ってあげるには寺院住職や神社神職との密接な連携と相談関係にないことには自殺防止ネットワークづくりはほぼ成立しないと言っても良いのではないでしょうか。
     
    今日は少し長くなりましたが、陀羅尼品の凶暴な始末屋集団でありながら存在する十羅刹女のお話をさせていただきました。
     
    (ぶっけん 成安田)