第8-10日 Vol.206  是の佛子に供養して 【法師品第十】(四十三~五十行)

法華経 法師品第十

★★ きょうの謎!
 
その謎1:法師へは、なぜ佛のようにご供物などを差し上げて供養するのでしょうか?
 
その謎2:法師は自ら望んで生まれて来れるのに、人中の佛事へはどうして釈迦があえて遣

     わすのでしょう?
 
 
■■第8-10日  Vol.206
 
 是の佛子に供養して
 
  【法師品第十】
  (四十三~五十行)
 
■■今日の一偈一句
 
  マサ シ    カク ゴトヒト  ショウ   ホッ トコロ ジザイ    ヨ コ  アクセ
  當に知るべし是の如き人は 生ぜんと欲する所に自在なれば 能く此の惡世
 
   オイ  ヒロ ムジョウ ホウ ト    テン ケ コウ オヨ テンポウ エブク テンジョウミョウ
  に於て 廣く無上の法を説くなり 天の華・香 及び天寶の衣服 天上の妙
 
  ホウジュ モッ セッポウシャ クヨウ     ワ メツゴ アクセ   ヨ コ キョウ タモ
  寶聚を以て 説法者に供養すべし 吾が滅後の惡世に 能く是の經を持たん
 
  モノ   マサ ガッショウライキョウ   セソン クヨウ   ゴト     ジョウセンモロモロカン
  者をば 當に合掌し禮敬して 世尊に供養するが如くすべし 上饌衆 の甘
 
  ミ オヨ シュジュ エブク     コ ブッシ  クヨウ   シュユ  キ    エ
  美 及び種種の衣服をもつて 是の佛子に供養して 須臾も聞くことを得ん
 
   ネゴ    モ ヨ  ノチ ヨ オイ  コ キョウ ジュジ モノ  ワレツカ   ニン
  と冀うべし 若し能く後の世に於て 是の經を受持せん者は 我遣わして人
 
  チュウ     ニョライ  ジギョウ
  中にあらしめて如來の事を行ぜしむるなり

 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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 まさに知るべしこのような人は 生まれでたいと思う所に自在であるから 従
 
 順にこの悪世に於て 広く無上の法を説いているのである よって天の華・香
 
  及び天宝の衣服 天上の素晴らしく珍しい多くの宝の山をもって 説法者に
 
 は供養することなのである 我の滅後の悪世に 正しくこの経を受持する者に
 
 対しては 必ず合掌し禮敬して 世尊に供養するが如くにするのだ 選りすぐ
 
 れたお供え物や数多くの甘美な飲食物 及びさまざまな種類の衣服をもって 
 
 この佛子に供養して 少しの時間でも聞くことを得たいと願うことである も
 
 し従順に後の世に於て この経を受持する者は 我がこの者を遣わして人の中
 
 に登場させて 如來の佛事を行なわせてあげるのである
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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今回は釈迦の薬王菩薩へ法師について説いている偈の続きになりますが、前回ま
では、法師とは衆生を愍れむがためにあえてこの濁悪な人間界を自ら選んで生ま
れてくる妙法華経の受持者であることを宣べていました。
 
さて、今回の偈のその続きは、
 
このような法師は、生まれ出ようとする所を自分で自由に選んで生まれてくるこ
とができるということで、それ故にあえてこの悪世に於て広くこの法華経を説い
ているということです。
 
したがって、そのような説法者、つまり法師にはさまざまな豪華な品々などをも
って供養するべきだと釈迦は薬王へ教えています。
そして、釈迦がこの後に滅度してから訪れる悪世の時代に、正しく法華経を受持
している者が居たなら、必ず合掌・礼敬して世尊などへの供養と同じようにしな
さいと言っています。
 
それは釈迦が居る今のように平和で天上界の珍宝が自然に手に入るような状態は
釈迦滅後の悪世にはもう無くなろうとも、その時代の選りすぐれた品々を用いて
佛子に等しいその法師を敬い供養して、わずかの時間でもいいから説法を聞きた
いと願うことであると説いたのでした。
 
このようにこの法華経を受持する法師たちを、釈迦は多くの人の中に派遣して、
如来が本来行なう佛事を行なわせるのである、と。
 
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  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
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まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:法師へは、なぜ佛のようにご供物などを差し上げて供養するのでしょ
     うか?
 
その謎2:法師は自ら望んで生まれて来れるのに、人中の佛事へはどうして釈迦
     があえて遣わすのでしょう?
 

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法華経 序品第一

 

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 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
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8-10

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コメント: 1
  • #1

    ぶっけん成安田 (日曜日, 10 12月 2017 16:01)

    生まれて来たいところに自在であるということは、どのような家に生まれたいかを選べるということです。
    ただし、それが自在であるのは前世に修行の進んだ法師であった者らしいです。
    法師とは法の師匠、つまり仏法で自在に導ける知識を持った修行者のことです。
    さて、この法師とはどんな家に生まれたいのか、生まれてきたい家の状況をよく知っているわけです。
    ですから、その家に対してとても責任を持って生まれてくるわけですよね。
    そして、法師は衆生を哀れんで人間として生まれてくるのです。
    つまり、法師は家を選んでその家の状況を治してあげたい気持ちで生まれてくるのです。
    きっと、法師は生まれるなりにその家の主を説法するようになるのでしょう。
     
    (ぶっけん成安田)