第10-2日 Vol.252  舍利弗、四衆の心の疑を知り 【方便品第二】(五十六~六十二行)

法華経 方便品第二

 
★★ きょうの謎!
 
その謎1:これは舍利弗の釈迦への疑問というよりも、反感や拒否感のようにもと

     れ、釈迦の説法が修行者に対しあまりに大それており、教団の平和を乱

     すことを指摘して、反省を促しているに近いのではないでしょうか?
 
その謎2:舍利弗は釈迦の言う自らにを何度か強調しているようですが、自ら法を

     所得したとか、自ら道を所行したと説くことへの不信感はどういうもの

     なのでしょう?
 
 
■■第10-2日  Vol.252
 
 舍利弗、四衆の心の疑を知り
 
  【方便品第二】
  (五十六~六十二行)
 
■■今日の一偈一句
  
 ソ トキ  シャリホツ カサ  コ  ギ ノ   ホッ   ゲ ト  モウ
 爾の時に舍利弗、重ねて此の義を宣べんと欲して、偈を説いて言さく
 
  エニチダイショウソン ヒサ     イマ コ ホウ ト     ミズカ カク ゴト リキ ム
  慧日大聖尊 久しくあつて乃し此の法を説きたもう 自ら是の如き 力・無
 
  イ サンマイ ゼンジョウゲダツトウ  フカ シギ ホウ エ    ト    ドウジョウショトク
  畏・三昧 禪定・解脱等の 不可思議の法を得たりと説きたもう 道場所得
 
   ホウ  ヨ トイ オコ モノ    ワ ココロハカ    カタ   マタヨ ト モノ
  の法は 能く問を發す者なし 我が意測るべきこと難し 亦能く問う者なし
 
   ト        シカ ミズカ ト  ショギョウ ドウ ショウタン    チエ ハナハ
   問うことなけれども而も自ら説いて 所行の道を稱歎したもう 智慧甚だ
 
  ミミョウ    ショブツ エ    トコロ
  微妙にして 諸佛の得たまえる所なり
  
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
____________________________________
 
  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
____________________________________
 
その時に舍利弗は、重ねてこの義を宣説したいと欲して、偈を説いて申しあげた
 
 慧日(えにち:佛の智慧が煩悩や罪障を除くことを、太陽にたとえていう佛語)
 
 大聖尊さま しばらく長い期間を置いて今新たにこの法を説いていただきまし
 
 た 自らこのような 力・無畏・三昧 禅定・解脱等の 不可思議の法を得た
 
 りと説き明かされました 道場にて正式に得た法に対しては 率直に疑問を発
 
 する者などはいません そのうえに我が心を測るべきことは難しいと またそ
 
 れに対しても率直に問う者などいませんでした そのように問うことがなけれ
 
 どもそのうえに自ら説いて 所行の道を稱歎されていらっしゃいます 佛の智
 
 慧は大そうに微妙であり 諸佛ならではが得たまえる所であると
 
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
____________________________________
 
  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
____________________________________
 
前回は、釈迦の説法に対して諸々の声聞・阿羅漢・阿若驕陳如等の千二百人、及
びこれから声聞・辟支佛を目指す四衆(比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷)たちが
疑問の念を感じ出し始めたことを感知した舍利弗は、釈迦に対しどういう理由で
方便甚深微妙の法を声聞・四衆たちには難しすぎて到底理解は不可能と言ってお
いて、その上に何故にその難しい法を称嘆するのでしょうかと尋ねたのでした。
 
そして、今回は釈迦へ投げ掛けるその疑問の意味を偈に説いて舍利弗は申し上げ
始めました。
 
 日の光のようにすべてを照らされる大聖尊さま しばらく長い間を置きまして
 
 今初めてこの法を説き明かされました 自らにこのような 十力・無畏・三昧
 
 ・禅定・解脱などの 不可思議の法を得たのであると説かれました 道場にて
 
 得られた法と聞いて 率直にそれについて質問する者はありませんでした そ
 
 して我が心を推し測ることは難しいと聞けば またそれを率直に問う者はあり
 
 ませんでした そのように問うことが何もなけれども更に自ら説いて 所行の
 
 佛道を稱歎されました それは御智慧が大そうに微妙でありまして 諸佛のみ
 
 得ることのできる境地であるからです
 
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
____________________________________
 
  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
____________________________________
 
まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:これは舍利弗の釈迦への疑問というよりも、反感や拒否感のようにも
     とれ、釈迦の説法が修行者に対しあまりに大それており、教団の平和
     を乱すことを指摘して、反省を促しているに近いのではないでしょう
     か?
 
その謎2:舍利弗は釈迦の言う自らにを何度か強調しているようですが、自ら法
     を所得したとか、自ら道を所行したと説くことへの不信感はどういう
     ものなのでしょう?
 

ご案内

法華経 序品第一

 

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★
 
本日品の続き解明文、【今日の謎!シリーズの答え、解説など詳細満載】
 4. 今 日 の 知 識 !  (道) 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)
 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)
は、有料メールマガジン『ぶっけんの毎日ホッ法華経!DM328』のご購読でお読みいただけます。どうぞご活用ください
 
購読料:月々¥840円(消費税込み)
ご購読希望の方は、「発行メールマガジン・SNSのご紹介」ページ からお申し込みください。 

 上記ブログをお読みになった感想、ご案内への問い合わせ等、どんなことでも構いません、下記フォームに記載の上、送信してください。🌷このメッセージフォームでの記載内容は公開されません。公開用掲示板へのコメント投稿の場合はさらに下段のコメントフォームの方からお送りください。>

メモ: * は入力必須項目です

10-2

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    安田 和正 (月曜日, 02 2月 2015 00:07)

    教団の平和な統率よりも、自立した各々の法や道。