第9-13日 Vol.236  利養に貪著するが故に 【勧持品第十三】(四十九~五十一行)

法華経 勸持品第十三


★★ きょうの謎!
 
その謎1:このような偈は真実の教えというより、方便を取り入れた小説のように

     考えれば良いのでしょうか?
 
その謎2:この偈の増上慢比丘たちに対する苦情めいた意味のないような表現の羅

     列は、この偈を説く菩薩たちこそがそのもの、つまり菩薩たちの前世が

     増上慢であったことによるのではないでしょうか?
 
 
■■第9-13日  Vol.236
 
 利養に貪著するが故に
 
  【勧持品第十三】
  (四十九~五十一行)
 
■■今日の一偈一句
 
  リヨウ トンジャク   ユエ  ビャクエ   ホウ ト    ヨ クギョウ
  利養に貪著するが故に 白衣のために法を説いて 世に恭敬せらるること 
  
   ツウ ラカン ゴト     コ  ヒトアクシン イダ ツネ ソゼク ジ オモ  ナ
  六通の羅漢の如くならん 是の人惡心を懷き 常に世俗の事を念い 名を
  
  アレンニャ  カ   コノ  ワレラ トガ イダ
  阿練若に假つて 好んで我等が過を出さん
 
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
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  1. 今 日 の 解 読 !  (苦)
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 利益あるべき供養に貪著するが故に 白衣(びゃくえ:在家の仏教徒)のため
 
 に法を説いて 世間に恭敬されること 六神通を具えた阿羅漢の如くになる 
 
 このような人は悪心を懐き易く 常に世俗の事を願うがために その名を阿練
 
 若(あれんにゃ:佛語であるが元は森林の意味・僧の修行に適した閑静な寺院)
 
 に假(か:休暇・仮)って 好んで我等の過失を表出する
  
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
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  2. 今 日 の 説 法 !  (集)
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前回は、釈迦に対して疑心や苛立ちを覚えたように奮い立つ八十万億那由他の菩
薩摩訶薩たちが、これからは釈迦から自立して頑張る誓言であるような、また、
この先に立ち向かう明らかに障害となる増上慢の比丘たちへの批判めいたうっぷ
ん晴らしとも思える二十行の偈を説き始めました。
 
なお、この勸持品の二十行の偈文とはいわゆる日蓮聖人がたまたま遭遇された大
難と一致しているということで、日蓮聖人は法華経がこの勸持品にて予言してい
た危険な世の到来、つまり末法現象を自ら被った聖人は日蓮一人のみであると宣
言された有名な偈文であるそうです。
 
つまり、当時の鎌倉幕府勢力の傲慢さがこのような状況を起こし日蓮聖人は佐渡
へ島流しにされたという因果と事実を象徴しているのです。
 
今回はその漢文に於ける二十行の偈文のうち、五行目・六行目の部分です。なお、
一応、一行五文字の四連の漢詩による五行目・六行目を今回は先に示してみまし
た。
 
 貪著利養故 與白衣説法 爲世所恭敬 如六通羅漢
 
 是人懷惡心 常念世俗事 假名阿練若 好出我等過
 
 利養に貪著する故 白衣のために説法し 俗世間から恭敬を得る 六通の阿羅
 漢の如し
 
 この人は悪心を懐き 常に世俗の佛事を願う その名声を閑静な修行場に仮て
 好んで我等の過ちを醸し出す
 
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
 
____________________________________
 
  3. 今 日 の 謎 !   (滅)
____________________________________
 
まず、今日の謎を整理して見ることにしましょう!
 
その謎1:このような偈は真実の教えというより、方便を取り入れた小説のよう
     に考えれば良いのでしょうか?
 
その謎2:この偈の増上慢比丘たちに対する苦情めいた意味のないような表現の
     羅列は、この偈を説く菩薩たちこそがそのもの、つまり菩薩たちの前
     世が増上慢であったことによるのではないでしょうか?
 

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法華経 勧持品第十三

★★ 今日も、お読みいただきありがとうございました ★★

 

本日品のその後の続き文、【今日の謎!の答え、解説など詳細満載】

 4. 今 日 の 知 識 !  (道)
 5. 今 日 の 解 脱 !  (解)

 6. 今 日 の 振 返 り ! (脱)

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コメント: 2
  • #1

    安田 和正 (火曜日, 20 1月 2015 00:08)

    地位や修行の高さこそ七転八倒

  • #2

    ぶっけん安成 (土曜日, 13 1月 2018 14:04)

    「財産」と「生活」という大きな課題二つの関連性で法華経を読んでみるのも重要で伝統的なヒントに気付くことができるようです。
    どうやら、法華経とは先ず「財産」の素晴らしさを先に披露提示してはすぐさまにそれを消し去って、一転して次に「生活」への尊さへと導いていくという適確な順序を繰り返しているようです。
    ここで大事なのは導き方として「財産」という褒美を得る結果が先で、その後に「生活」という結論が重要であるとう教え方のようです。

    つまり、火宅の比喩では生活の楽しさに先に夢中になった子どもたちに家屋財産を焼失させて豪華な乗り物を用いて救出し、または旅人へ化城という豪華な休憩所を設けて休ませてあげてはすぐにそれを消し去ることで更なる先の目的地へ向かわせたりの繰り返しです。
    それは、つい先日の見宝塔品第十一にて最高の「財産」を披露したかと思えば、たちまち直後の提婆達多品第十二では、急変して地道で質素な「生活」の重要さへと思い切りひっくり返していることも、衆生の基本的な「生活」の精神を教えるためには常に「財産」への憧れを先に提示しておくという手法を必ず繰り返しています。

    そのようにして「財産」と「生活」の関係を考えますと、あたかも「財産」は衆生同士の集団的な協力性で築かれるものであり、「生活」とは衆生同士の協力だけでは成し得ず、どうしても衆生が神仏中心に各々でしか作り上げていくことができない定めのように感じます。

    さて、今日の勧持品第十三では修行者たちの精神の反乱が始まります。
    その修行者の反乱は衆生同士の協力など成り立たないと知ったことにより反発し出したようです。
    つまり、修行者たちは前品の提婆達多というインドの山奥で孤立した仙人のように人里を離れた神仏中心のみで生活重視に生きる方へ同調したように思えます。
    そして、彼ら修行者は最期に釈迦仏へ大きく請願しました「仏自ら我が心を知らし示せ」と。

    (ぶっけん安成)